写真は、僕の幼馴染。僕が洋服を好きになったのは間違いなく彼の影響で、彼とは中学一年の時に初めて出会ったのですが、当時は何となく近づきにくいオーラを漂わせてピリピリした空気感を持っていました。
たまたま家が近かったこともあり徐々に仲良くなって、時には喧嘩したりしながらも一緒の高校に通うことになり、一緒に古着屋を巡ったりしては買った洋服の自慢をしあったり、レコードを聴きながら朝まで洋服の話をしたりしました。
未だに覚えているのは、高校の卒業アルバムに、お互いが「いつか一緒に仕事ができたらいいな」 と書いていたこと。
それが、彼がイギリスへ渡ってから10年以上経った後に実現します。
それがこちら。タイミングよく一時帰国していたこともあって、当店「SLOW&STEADY」のロゴデザインをしてもらいました。これが彼との最初の仕事。
今でもSkypeやLINEなんかでちょくちょくやりとりしながら、お互いの近況を報告したり、色々と面白いことを考えています。
そして自分の趣味が高じて始まった、店の一角に設けた「釣りコーナー」(詳しくはこちらの対談記事で)。
ある種そのコーナーがきっかけとなり、昨年開催したSLOW&STEADY主催のイベント『SLOW&STEADY A RALLY』などは、先日「繊研新聞」でも取り上げていただきました。
先の展開など正直何も考えずに始めたわけですが、この「釣り」というキーワードは、洋服だけじゃない お客様と僕、またお客様同士の新たなコミュニケーションツールとなっています。「釣りを入り口として当店の洋服を好きになってくれる人も増える」 というとても嬉しい流れも生み出しています。
そんな経緯もあって、先日から店の壁にデカデカと飾っているこの「魚拓」ですが、これは古くからの常連様であり、友人が先日釣り上げた日本古来の魚である 「赤目」 のデジタル魚拓(制作:パープルヘイズパープルヘイズデザイン〈高知〉 )。
現在申請中ではありますが、おそらく「世界一」になるとのこと。
「よかったら飾ってください」との連絡を本人から直接もらって、一瞬だけ迷いましたが「なかなか世界一の魚拓を飾っている洋服屋もないだろうし、何より面白いだろう」ということで、飾らせてもらうことにしました。このインパクトは釣り好きでなくとも一見の価値ありです。
僕が思う 「良いお店」 とは、店頭に立つスタッフはもちろん、置いてある商品、陳列される内装、そして助けてくれる友人に来店してくれるお客様の想いなどが、店全体に染み付いて「まるで生きている感じ」というか、何かしらの温かい空気に包まれている場所のような気がします。
僕自身、店頭に立ち、そんな目には見えない「想いの塊」みたいなものに助けられ続けられています。
これからも、嬉しいことや辛いこと、悔しいこと、たくさん経験していくんだろうけれど、それすらすべてこの店に染み込んでいくのだと思っています。もう一つ、4年弱店をやってきて思うのは、そんな僕の思う「良い店」に近づく為には、1日1日を真剣に頑張っていくしかないってこと。筋トレと同じで、毎日変わらず、変わらぬテンションで店頭に立ち続ける事こそが、最大の近道なんだろうって今は考えてます。
いつもの商品紹介から離れ、改めて「店」について書いてみました。そんなこんなでまだまだ未熟な当店ですが、2016年8月以降、秋冬物の入荷ラッシュに加えて、イベントが目白押しとなります。
まず8月末に、とある友人と進行中のオリジナルアイテムのリリース、9月にはまた皆さんきっと驚くであろう方との「対談記事」のUP、そしてその対談をきっかけに実現することになったスペシャルアイテムの販売イベント、9月末には先ほどありました釣りイベント「SLOW&STEADY A RALLY #2」の開催、10月には当店では2回目となる「ボンクラ祭」と、イベント盛りだくさんです!
年末に向けて怒涛のイベントラッシュですが、皆さまどうか秋冬もよろしくお願い致します!!