S&S / BLOG Sep 7, 2018
Text:OKAZAKI MASAHIRO
Photo:Kenta Kannae
当店に新しい仲間が増えました。世界中で活躍するBuaisouを今後当店も全力でサポートしていきます。皆さま宜しくお願いします。
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最近は康太(スタッフ)が担当しているので、僕自身がブログを書くのはすごく久しぶりですが、今回は新しく取り扱いをスタートした新ブランドBuaisou(ブアイソウ)について、自分自身の思いも含めて書きたかったのでご紹介させていただきます。

改めて “Buaisou” とは?

Buaisouといえば、4月に発売させていただいた当店の5周年記念ストールを制作してくれたことも記憶に新しいですが、阿波藍の産地として知られる徳島県上板町を拠点に、藍の栽培から、染料となる蒅(すくも)造り、染色、製作までを一貫して行っています。

最古の技法 “地獄建て”

国内外問わず今や各種メディアでの露出も増え、増え続けるアパレルブランドからの依頼もこなしながら、変わらず自分達のスタイルを貫くBuaisou。そんな彼らが生み出すオリジナルアイテム達が今回入荷した訳ですが、畑作業も含め全て自分達だけで行なっていることに加え、Buaisouの藍染は “地獄建て” と呼ばれる伝統的な技法をとっています。木灰汁、ふすま、石灰のみを入れてすくもを発酵させるこの技法は、名前の通り非常に管理が難しく手間と時間がかかります。(※日本酒やブドウ糖を混ぜる藍建ての方法が安定しやすく現代においてはスタンダードのようです。)

ただ、手間暇のかかるこの技法だからこそ染色後の色移りがほとんどなく、独自の深い色合いに仕上がります。

そんな理由から、オリジナルの商材に関しても大量生産は難しく、取り扱い店舗も非常に限られているのが現状です。「自分たちの商品を沢山の人たちに手に取ってもらいたいけど、生産が追いつかない。」友人の革職人も同じことを言ってましたが、時間をかけて良いもの生み出そうとすればするほど、そういったマイナスのジレンマは必ず起こります。

僕らがすべきこと

昔から地元に根付いた伝統、文化を重要視していないわけじゃないけど、徳島=藍染ってそんな安易なことが言いたいのじゃなく、ここ1年半ことあるごとに彼らと接してきて目の当たりにしたのは “純粋に良いものを作りたい” と願い、毎日試行錯誤している姿です。

リスクを抱えながらも熱い人が熱い思いのこもった物を作るから僕らも心動かされるんです。彼らと話をするたびに、僕の感じたことや感動をそのままお客さん達に伝え、一人でも多くの理解者を育てることこそ、物売りの役割なんじゃないかと改めて考えさせられました。商品も染め上がった順番で良いし、納期もアバウトでオッケー。でもそこら辺の事情を僕らがお客さんにしっかり伝える。それこそ僕らの大切な仕事の一つじゃないでしょうか。

作り手がベストな状態で物を生み出せるお手伝いをする。お互いが助けあって高め合えたらきっと目に止めてくれる人は今以上に増えていくはずです。随分前にフランクリーダーのエージュエントであるmach55の代表、長谷川氏が当店の対談記事で「作り手もエージュエントも販売する店もみんな同じチーム」とおっしゃってましたが、まさにそんな意識がお互いに構築できたら良いなって思っています。

【MACH55 長谷川正博:大きい小さいじゃなく、ブランドに関わる全員がひとつのチーム】

http://slow-and-steady.com/interviews/

僕が感じるBuaisouの洋服の魅力

Buaisouのオリジナル商品、特に洋服の一点一点から、ヨーロッパやアメリカのビンテージワークウェアーとよく似た感覚を覚えることがあります。どう表現すれば良いのかわかりませんが、何というか「ファッションじゃない物のかっこよさ」ってのがしっくりきます。

自分たちが作業をする時、普段の生活において、あったら良いなと思うものだけを作る。実際に畑に出て農作業を行う彼らだからこそのリアルクローズ。工房に行けば、オリジナルのリネンのコートにボロボロのデニムパンツ。頭にはタオルを巻いてる。おしゃれさんと呼ばれることに、もしかしたらある種のアレルギーがあるんじゃないかと思えるほどに全く飾らない彼らの毎日のスタイルが男らしく光輝いて見えるのはきっと僕だけじゃないはずです。

最後に

当店のnewsでも告知させていただきましたが、9月18日より4回目となる高知出店がスタートします。高知にもBuaisouの商品をたくさん持っていこうと思っています。高知の皆様にも胸に響く何かを感じてもらえたら嬉しいです。

【SLOW&STEADY KOCHI VOL.4】http://slow-and-steady.com/kochi/

そんなわけで新しい当店の仲間 “Buaisou” を宜しくお願いいたします!

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岡崎
この記事を書いたひと
岡崎 昌弘OKAZAKI MASAHIRO | sas_okazaki
1981年生まれ SLOW&STEADY 代表。18歳の時より地元の古着屋へ勤務。その後同じく県内のセレクトショップ勤務を経て2013年「SLOW&STEADY」をオープンさせる。
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