S&S / BLOG Sep 14, 2017
Text:OKAZAKI MASAHIRO
Photo:Kenta Kannae
9月4日から11日まで7日間限定で開催しました SLOW&STEADY KOCHI ですが、大成功のもと無事に終了いたしました。改めてお越しくださったお客様、協力いただいた全ての皆様にお礼を申し上げます。
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率直に、素晴らしい空間と素晴らしい人々に出会うことのできた、本当に実りの多い高知出店でした。
今回はあの場に来られなかった方に会期中の空気を少しでもお届けすると共に、7日間を振り返りながら自分が感じた正直な気持ちと感謝を綴らせていただきます。

SLOW&STEADYの空気感を感じられる空間に

初日、現地に到着して、Antique shop Door 藤田さん Sotoの加川さん両名監修のもと朝早くから作ったこの場所は、打ち合わせの段階で「SLOW&STEADYの空気感を感じられるような空間にしたい」と言ってくれた藤田さんの言葉通り、僕が大好きな雑多で無骨、そしてどこか温かさも感じる素晴らしい空間に仕上がりました。

知らない土地でありながらアットホーム。 そんな空間に好きな洋服が並んでいるだけで、僕にとっては最高に嬉しく、初日オープン前にすでにやる気はMAX(笑)。

そして、高知のお客さんとともに、入れ替わりで来てくれた徳島の常連の皆さん達(本当にありがとう!) さらに嬉しいことに BONCOURA 森島さん もはるばる参戦してくれ、まるで地元のような安心感と空気感。 そんな温かい空気の中で 高知のお客さんと、商品の説明や徳島のお店の話、洋服の話などなど、本当に沢山の方とたくさんの話をすることが出来ました。

と言っても、全く知らない高知という土地で7日間限定の出店。
当然、不安は数え切れないほどありました。

「流行」を追いかけるのではなく、自分が好きだと信じられるものだけを5年間。当初は難しいだろうと周りには言われながらも毎日の積み重ねの中で、 ようやく取扱う洋服も少しづつ認知され理解されてきました。でもそれは応援してくれるお客さんが居てくれたからこそだし、悩みを打ち明ける仲間がいてくれたからこそ。

今回、やりたかった事とはいえ限られた期間の中で自分は新しいお客さんにどう接し、何を話したらいいのか。いや、そもそも来てくれる人はいるんだろうか。 そんなことばかりが頭をよぎり、なかなか仕事が手につかないということもありました。

そんな自分を知ってか知らずか、出発する前から先輩はじめお客さんから届くLINEでの応援メッセージ。 来店時にも不安を吹き飛ばしてくれる言葉の数々。仕事の時間をずらしてまで搬入準備を手伝ってくれた友人そしてスタッフ。

そんな心強い後押しを背にやってきた高知。
結果としては、僕の予想をはるかに超える数の高知の方とお会いすることが出来ました。

そんな初めてお会いした多くの高知の方々ですが、皆一様に笑いながら洋服を手にとってくれる姿を眺めながら、 自分自身も僕が洋服の販売という仕事を始めて間もない頃に感じた根っこの感覚すらも再認識させてくれました。

本気で取り組むということ、そして伝えるということ。

この仕事をしていると、アパレルの現状はどうだとか、景気がどうとか、そもそも服を好きな人が少なくなっている…そんな声を多く耳にします。 でも正直そんな話はどうでもよくって、これから何をどうしたいか。全ては提案する側の気持ち次第ではないでしょうか。

今よりも洋服が売れていた時代は確かにあったんでしょう。いや自分自身も駆け出しの頃に少しは経験しています。
でもあの頃よりも、今はむしろやり甲斐のある有意義な時代になっているんじゃないかと僕は感じます。

そして少なくとも僕の周りにいる人たちは、そんな現状なんて気にする事なく本気で洋服に取り組んでいる人ばかりです。

洋服に興味がある人が少なくなったのなら育てればいい。
洋服を知らない人を邪険にするのではなくて、知らないからこそ丁寧に伝えることの大事さをあの頃以上に強く持つこと。 洋服を好きな人が手にとって感動するのではなく、興味がない人が手にとり感動するから洋服が好きになるんです。

話が脱線してもいいし、うまくまとまらなくてもいい。心が繋がっていないうちは、どんな言葉をかけても人には伝わらない。 デニムがゆっくり時間をかけて体に馴染んでいくように、人の心も時間をかければやがて柔らかくほぐれていくもの。 真剣な想いで言葉を交わせば、人から人へ熱意は伝わる。

そうやって、時間がかかっても一人一人の性格やライフスタイルに沿った提案を、愚直に続けていく。
それこそが当店のやり方であり、最も大切にしてきた部分です。

そんな”伝えることの重要性”を今回高知で過ごした7日間で改めて再認識することが出来ました。

中でも印象的だったのは、購入いただいたジャケットをまるで子供を腕に抱くかのようにされていたお客さん、そしてはじめて生デニムに触れて感激し、人生初のノンウォッシュデニムを購入してくれた学生さん。
お二方とも全く予備知識のない中で、僕の説明を真剣に聞いてくれて、最後に紙袋を受け取ってくれた時のあの笑顔には、正直胸にくるものがありました。

そして高知の Antique shop Door 藤田さんはじめ、高知の先輩を中心とした素晴らしいメンバーに出会えたことを心から嬉しく感じております。

最後に

そんなこんなで、沢山の嬉しい出会いの中で瞬く間に過ぎたあっという間の7日間。
後半は、あと少し高知に居たいと徳島に帰るのが寂しくなっていたほどです。

何度も書いてきたことですが、お客様、メーカー様、友人や先輩…こうして沢山の人のおかげで自分は好きな仕事をさせてもらっています。 そんな大切な人たちがいるからこそ、真剣にやりたいし、どんなに目標が遠くても前を向いていられるんです。

高知の皆様、本当に本当にありがとう!!この経験をスタッフにも伝えながら、
場所は関係なくSLOW&STEADYはこれからも突っ走って行くんで、これからもよろしくお願いいたします。

そしてなんと、SLOW&STEADY KOCHI 2度目の開催が12月に決定しました。
今回以上にまた最高のものを取り揃え持っていきますので、高知の皆様ぜひ待っててください!

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岡崎
この記事を書いたひと
岡崎 昌弘OKAZAKI MASAHIRO | mshrokzk
1981年生まれ SLOW&STEADY 代表。18歳の時より地元の古着屋へ勤務。その後同じく県内のセレクトショップ勤務を経て2013年「SLOW&STEADY」をオープンさせる。
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