S&S / BLOG Apr 29, 2022
Text:OKAZAKI MASAHIRO
当店にとって、非常に思い入れのあるフランクリーダーの "DEUTSCHLEDER" みなさんがジャーマンレザーと呼んでいるアイテムについて改めて書かせていただきます。
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frank lederの春夏アイテムが大量入荷しました。すでに完売してしまったものや、完売間近のアイテムも多数ございますので入荷アイテムについて、詳しくはオンラインストアでご確認ください。

【FRANK LEDER商品ページはこちら↓】

https://store.slow-and-steady.com/?mode=cate&cbid=1443006&csid=0&sort=n

“DEUTSCHLEDER”

さて、タイトルから「こんな季節になぜジャーマンレザーについて書くの?」と疑問に思われた方もいらっしゃると思います。結論から言うとジャーマンレザーを生産していた工場がコロナウィルスの影響で閉鎖され、あのジャーマンレザーが今後生産できなくなってしまう可能性が高いんです。

FRANK LEDER=ジャーマンレザーというイメージを抱いている方も非常に多いのではないでしょうか。それほどまでにアイコンとも呼べるアイテムが生産出来なくなるというのを聞き、新作の紹介より大切なことだと判断しこのブログを書いています。

現在、閉鎖された工場で使っていた機械をフランク本人が修理し使えるように動いているそうなので、再始動、復活を心から願うばかりです。

コットンではありますが、極限まで硬く強く織り込まれ着心地が良いとは決していえない頑丈な生地はまさにレザーそのもの。まさに “ドイツの労働者が生み出したレザー” そんな歴史をまとった生地をフランクリーダー独自のシルエットに落とし込んだアイテムは当然、唯一無二の存在感と圧倒的な魅力に満ちています。….3年。僕の感覚で言えば3年間、着用を重ねればストレスなく着用できるようになります。それだけ不自由な洋服なのに、毎年チャレンジする人が必ずいるというのが、このアイテムの魅力を裏付ける確固たる根拠だと思います。

※ジャーマンレザーについては過去ブログにて歴代スタッフが書いていますので気になる方は読み返してみてください。

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進化を重ねるジャーマンレザー (Jan 6, 2019)

『ドイツより色彩を乗せて』FRANK LEDER “INKED DEUTSCHLEDER VEST” のご紹介。(Jun 1, 2018)

レザーと言わしめるほどに堅く高密度に織られたコットン生地 FRANK LEDER “DEUTSCHLEDER JACKET” (Dec 4, 2016)

冬になるとお客様同士で生地の経年変化を比べあったりするのが、当店の冬の風物詩になっているほど定番の2Bジャケットは今まで数多く販売させていただきました。ラストになるかもしれないということもあり、当店では定番のジャケットのみ在庫を用意しました。季節感なんてこのさい関係なく、一人でも多くの人に興味を持って欲しい素晴らしいプロダクトです。いつか手に入れようと思っていた人はラストチャンスになるかもしれませんのでこの機会にぜひ!

まとめ

コロナウィルスも3年目に突入し、もう慣れてしまった感は少なからずありますが、こうやってコロナの影響を受けて閉店や閉鎖を余儀なくなっているお店や工場は現在も後をたたず、まだまだ苦しまれている方も多数いらっしゃいます。一度失われた場所や技術が元に戻るのは難しく、復活をはたせるまでには時間がかかります。

ただでさえ時代錯誤な方法で作っている洋服を数多く扱っている当店にとっても、これ以上素晴らしい技術や職人の技が失われる前に一刻も早く世の中が落ち着いてくれることを切に願います。

この記事を書いたひと
岡崎 昌弘OKAZAKI MASAHIRO | at_slowandsteady
1981年生まれ SLOW&STEADY 代表。18歳の時より地元の古着屋へ勤務。その後同じく県内のセレクトショップ勤務を経て2013年「SLOW&STEADY」をオープンさせる。ブログとは別で文章形SNS『NOTE』にて洋服にまつわる記事を毎日更新しています。 『NOTE』 https://note.com/slwanstdy
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