
こんにちは、スタッフ上埜です。
今回は、先日入荷したFRANK LEDERの中から、当店として特におすすめしたいシリーズをご紹介いたします。FRANK LEDERを長くご覧いただいている方にはもちろん、まだ触れたことのない方にも、このブランドの魅力がしっかりと伝わる内容を心がけましたので、ぜひ最後までご一読ください。
VINTAGE FARMERS LINEN STRIPE SERIES


ドイツの農村部で実際に使用されていた“FARMERS LINEN”を用いたシリーズ。
その名の通り、農民たちの生活を支えるために使われていた生地であり、古くは穀物や小麦を運ぶ袋布として使用されていたものです。
日々の暮らしの中で使われることを前提に織られた実用のための生地。そこには装飾品のような美しさのある生地とは異なる、生活に根ざした美しさがあります。それらの生地をフランク自らがデッドストックで見つけ出し、買い付け、製作されたのが今回のシリーズです。



各アイテムでパターンこそ異なりますが、共通して使われているのはストライプ柄のリネン。生成りの柔らかな色味に、やや褪せたブルーのラインが非常に絶妙なバランスで組み合わさっており、派手ではないものの不思議と目を惹く静かな存在感があります。
さらによく見ると、フロント、バック、袖、ポケットなど、箇所ごとにストライプのピッチが異なり、全体で3種類の生地が使い分けられています。異なるピッチのストライプを一着の中に違和感なく落とし込み、高い完成度でリアルクローズとして仕上げる感性と技術。そのバランス感覚にこそ、FRANK LEDERらしさを感じます。
デッドストック生地ですので、しっかりとしたハリやコシが残っており、長く着込むことで少しず身体に馴染んでいく。そんな時間ごとの変化も存分に楽しんでいただけます。タッチはかなりドライで、リネン特有の肌離れの良さや風通しの良さも備えています。見た目以上に着やすく、実際店頭に立っていても手にとられたお客様が肌触りの良さに驚かれることもしばしば。まさしく、これからの季節に向けて自然とコーディネートに取り入れていただける素材だと思います。
FRANK LEDERというブランド

もともと洋服のために作られた生地ではない。ファッションとして生まれた素材でもない。もっと以前から、人々の暮らしの中で必要とされ、使われ、受け継がれてきた生地。そこには効率や流行では測れない、もっと深くに根付いた背景があります。FRANK LEDERの魅力は、そうした素材やシルエット、細かなディテールを背景ごと服へ落とし込むところにあると思います。珍しい素材を使うこと自体が目的ではなく、その土地の歴史や文化、人の営みまでも敬意をもって扱い、現代の洋服として提案している。
だからこそ、完成した服には単なるデザイン以上の奥行きが宿るのだと思います。毎シーズン袖を通すたび、服でありながらどこか工芸品のようでもあり、資料のようでもある。不思議な説得力を感じさせてくれるブランドです。
古いから良い。希少だから価値がある。そうした単純な話ではないと感じます。
そこにあるのは、素材が辿ってきた時間と、それを見出し、リアルクローズとして再構築するフランクリーダーならではの視点です。過去への敬意と、現代の洋服として「これからもずっと着ていきたい」と思わせる感覚。その両方が揃っているからこそ、FRANK LEDERの服には他にはない魅力があります。
今回ご紹介したシリーズは、その本質が非常によく表れたアイテムだと思います。その土地のならではの空気や、人の営み、積み重ねられてきた時間、それら全てを纏うような一着。そう言うと大袈裟かもしれませんが、袖を通していただければきっと伝わるものがあるはずです。気になられた方は、ぜひ店頭にてご覧ください。
皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。
