S&S / BLOG Sep 17, 2016
Text:OKAZAKI MASAHIRO
Photo:Kenta Kannae
軍物を着るだけでお洒落になれるわけでも、モテるわけでもない。けれど洋服のルーツとも言えるミリタリーアイテムを、一点でも新しいものとかけ合わせることでコーディネイトに厚みや説得力が増すのは確かです。
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来る9月24日より1週間限定で開催される当店スペシャルイベント〈MOTO×SLOW&STEADY『ONE-OFF』〉。 会期中は『MOTO(モト)』デザイナー本池氏により再構築されたミリタリーアイテムの展示・販売と、SLOW&STEADYから僕が数年かけて収集した「ヴィンテージボタン」の数々を合わせて販売いたします。

今回は、そんな『MOTO』から一足先に個人的に購入させていただいたサンプル品(ミリタリーアイテム)を、イベントに先駆け皆様にもご紹介したいと思います。

『MOTO』本池氏独自の視点で再構築されたミリタリーアイテム

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USユーティリティーシャツ、ファティーグなどを『MOTO』デザイナーである、本池大介氏が一点一点リメイクしたアイテム。
購入してから二ヶ月ほど着ているのですが、着用や洗濯にともないレザーが退色し、まるでリメイク前から付いていたかのようにアイテムに馴染んでいます。

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また、ミリタリーアイテム特有の無骨さは残しつつも野暮ったさがなく、随所に使用しているレザーが品と高級感を与え、実に『MOTO』らしい印象。

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▲アイテム全てに本池氏本人のサインが入ってるのもにくいポイント

使用しているのは、アフリカ大陸に生息する「KUDU(クーズー)」という動物の革。
日本では1頭も飼育されていないため非常にめずらしく、1点ごとに異なる縞模様と独特のさわり心地、風合いが魅力で、牛革の強度とカモシカのしなやかさや耐水性を併せ持っているのが特徴です。今回はその希少な革を贅沢にも裏使いしています。

ミリタリーアイテムがコーディネイトに厚みや説得力を生む

余談とはなりますが、僕が毎日心がけてるコーディネイトのルールは「かっこつけないかっこよさ」。池波正太郎 著「男の作法」にも、“人前に出て あまりにも人から見られるのは 身なりが自分に合ってないからだ”という一節があり、あくまで洋服は自分を盛りたててくれるツール、また鏡のようなものだと思っています。
特にデニムや軍物など、自分が昔から外せない「定番」アイテムに、自分のその時の気分で新しい物を取り入れてブラッシュアップしていく。そんな洋服との付き合い方が僕の理想です。

また、いま僕らが着ている洋服の起源はほとんどの物がミリタリーをルーツにしているのは洋服好きならご存知のところ。例えば「カーディガン」は腕を負傷した兵士のために考案されたもの。カルティエの腕時計「タンク」も元々はフランス ルノー社の戦車上面図をデザインし生まれたモデル。ゴム引きコートで有名な「マッキントッシュ」も海軍御用達。特にスーツなんかは軍服をどんどん簡素化していったものだし、ピーコートやトレンチコートも同様です。

軍物を着るからかっこいいんじゃない。あくまで普通。着るだけでお洒落になれるわけでも、モテるわけでもない。けれど洋服のルーツとも言えるミリタリーアイテムを、一点でも新しいものとかけ合わせることでコーディネイトに厚みや説得力が増すのは確かです。さらに作業着のようなニュートラルなものであればなおさら、どんな人でも着れる懐の深さと、流行とは無縁の普遍的な魅力があるんだと思います。

古いものも新しいものも、SLOW&STEADYというフィルターを通して提案する

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最後に…、ミリタリーアイテムのリメイク自体は、決してめずらしいものではありません。
しかし、幼い頃からものづくりを続けている本池氏だからこそのやり過ぎない美学や確かな技術が詰まっており、それこそ「かっこつけないかっこよさ」だと思います。(『MOTO』本池氏のものづくりに対する考えは、是非 対談記事をご覧ください
今回は僕の私物であるサンプルのみをご紹介しましたが、イベントでは今回のようなミリタリーアイテムが『MOTO』から豊富に届く予定です。個人的にも早く届かないかと心待ちにしています。

国も様々、古いものも新しいものも、SLOW&STEADYというフィルターを通して提案すること。僕が店を始める上で一番やりたかったことでもあります。
さらに国ごとの細かいディテールは違えど、当店で扱うブランドはそういった洋服としての根っこの部分をとても大事にする人が作ったものばかり。当店に並ぶ洋服はどれも、今回のようなアイテムとも相性抜群だと思います。

イベント開催までに…次回は、SLOW&STEADYから提供する「アンティークボタン」についてご紹介いたします。
〈MOTO×SLOW&STEADY『ONE-OFF』〉皆様のご来店、心よりお待ちしております。

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岡崎
この記事を書いたひと
岡崎 昌弘OKAZAKI MASAHIRO | sas_okazaki
1981年生まれ SLOW&STEADY 代表。18歳の時より地元の古着屋へ勤務。その後同じく県内のセレクトショップ勤務を経て2013年「SLOW&STEADY」をオープンさせる。
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