S&S / BLOG Oct 28, 2017
Text:TAKEDA KAZUYA
僕が住むここ徳島は市内を離れればすぐに山と川と海が隣接し、自然も多く残っています。そんな土地柄もあってか、幼少期から身近な遊びだった「釣り」は今でも変わらない大好きな趣味。
今季 PHIGVEL より入荷したジャケットは、そんな僕の心を鷲掴みにしたアイテム。今回はそんな心揺さぶる魅力の詰まった FISHERMAN'S BLOUSON をご紹介いたします。
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ベースとなるのは古き時代のフィッシングジャケット。
この FISHERMAN’S BLOUSON の特徴のひとつでもあるショート丈、これは釣り人が入水する際に裾が水へ浸らないようにするための着丈設定。
こういったアイテムもビンテージだと、あまりに釣りに特化しているため普段着には到底できないものも多いですが、
こちらはそういった元ネタのストーリーを入れつつもしっかりと普段着としても機能するよううまく昇華されています。

身幅をゆったりとったショートブルゾンのコーディネートとしては、インナーで着丈を足すことで全体のバランスをうまくとることができます。これからはニットなんかが最適。
最近入荷した、同ブランド PHIGVEL FISHERMAN’S SWEATER なんか最高ですね。

ディテールについて

しっかりと当時の雰囲気を残しつつ、素材はもちろん細部まで完全に現代へとアップデートされた代物。
生地はコットンでありながら高い撥水性を誇り天然素材の最高峰とも呼ばれる「ベンタイル」を使用し、カラーはそのVENTILE社に別注をかけたPHIGVELオリジナルカラー。
薄めに設定された淡いカラーは落ち着いた印象で、大人が嗜めるような雰囲気抜群。静かな水辺に立った時、自然に溶け込んでいくようなそんな光景が目に浮かぶようです。

すっきりとしたフラップ付き内臓ポケット

当時のものはゲーム中の利便性を優先して外付けの大きなポケットがあるのですが、こちらのジャケットに関してはフラップ付き内臓ポケット仕様。
こうすることですっきりとまとまった印象に。無駄な野暮ったさも軽減されています。

ボリュームのある畝

そんな中でコーデュロイを使用した襟は、控えめのボディのカラーとは反対に濃くしっかりとした色合い。
全面的にその存在感を押し出すボリュームのある畝も迫力があります。

裏地について


デザインだけではなく裏地にもこだわりが。
ボディ裏地のチェック柄はビンテージのチェックよりインスピレーションを受けPHIGVELオリジナルのパターンを採用。アーム部分の裏地はコットンレーヨンを取り入れて、袖通しの良さを感じます。
いくつか当時のフィッシングジャケットを見る機会がありましたが、裏地がなくハードな印象のものが多く存在し、アウトドアユースを前提としたジャケットとの違いはここではっきり見て取れるのではないでしょうか。

最後に

フィッシングジャケットは釣り人ならずとも男心をくすぐるものが詰まっています。
着ることでその着心地と細部に高揚する感覚。
それはこだわり抜かれた1着に、冒険心だったり、探究心だったり、何かを突き詰めていく上での「引き金」となるようなものを感じるからなのかもしれません。

普段からガンガンと着倒せるアイテムにと再構築されたPHIGVEL FISHERMAN’S BLOUSON
初めて手に取った時のことが懐かしく感じるほどに、一緒に年を重ねてもらいたいと思います。

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この記事を書いたひと
武田 和也TAKEDA KAZUYA | ___takeee___
1990年生まれ。2015年1月より「SLOW&STEADY」で勤務をスタート。洋服について日々勉強中!
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