こんにちは、スタッフ上埜です。
イベント準備等でバタバタしており、久しぶりの更新となってしまいました。
今週からは通常通り、週1更新を心がけます。
さて、気づけば10月も終わり、11月を迎えました。
気温もグッと冷え込み、秋冬アイテムが活躍してくれる季節です。
そんな中、PORTER CLASSICより迫力抜群、
まさに主役となってくれるアイテムが入荷しました。
このブログにて詳しくご紹介したいと思います。
CASHMERE SHIRT JACKET(BABY CASH)


まず初めにご紹介するのは、当店でも定期的に入荷しているカシミアシャツジャケット。
例年、入荷直後から動きが早い人気アイテムです。
PORTER CLASSICのカシミアシリーズは、すでにファンも多いですが、
改めてその魅力をお伝えするとすれば、やはり着心地でしょう。
冬を代表する素材であり、多くのブランドがアイテムを出しているカシミアですが、
実は毛の長さや細さから等級が分けられています。


このジャケットに使われているのは、1級相当の最高ランク。
さらに、晩秋に生まれたホワイトカシミアの子ヤギが自然に抜け落ちる頃の産毛、通称ベビーキャッシュのみを使用しています。
限られた時期にしか採取できない、まさに極上の素材です。
そして、この極上の素材をあえてシャツジャケットに落とし込んでいることこそが、当店が継続して入荷している理由でもあります。PORTER CLASSICらしいゆったりとしたサイズ感はコートでもない、シャツでもない、ジャケットでもない、それらの中間に位置するような絶妙なバランス。だからこそ日常に馴染む羽織としてどんなシーンでもどんな着方でも問題ない。
極上の着心地と懐の深さ、これこそが多くの人に愛されている理由に他ならないと思います。
BLACK GABARDINE TAILORED SUIT (FUCK DRESS CODE)


続いてご紹介するのがPORTER CLASSIC初のスーツとなります。


正直、このスーツに初めて袖を通したとき、軽く衝撃を受けました。
一般的な“スーツ”というアイテムはその性質上どこか堅苦しさや形式ばっているイメージがあると思います。僕自身もこれまでの人生でスーツを着る機会は度々ありましたが、着るたびにそういったイメージを持っていました。
それを、ここまで自然に裏切る洋服と出会うとは、といった感じでしょうか。軽く滑らかな着心地、これまで僕が着てきたスーツとは確かに一線を画す仕上がりでした。

生地はブランドを象徴するブラックギャバジン。しなやかで、落ち感が美しい。高密度に織り上げられたウールギャバは、滑らかで光沢を抑えたマットな表情。動くたびにドレープが生まれ、その生地の揺れに見惚れてしまいます。


仕立てはもちろん本格的ですが、着てみるとどこか抜け感もある。
クラシックでありながら、決して“正装”に縛られない。このあたりにブランドらしいバランス感覚が詰まっています。
それを表すように背面に施された「FUCK DRESS CODE」という文字。
まさに、自由であることを全身で表現する強さを感じるアイテムです。
LEATHER ZIP UP JACKET W / LOVE&PEACE SILVER(ENTREFINO)





最後にご紹介するアイテムもまさに至極の逸品と呼ぶにふさわしいレザージャケットです。
使用されているのは、スペイン原産のエントレフィーノラムレザー。
“ラム(子羊)”の中でも特に希少で、1年に一度、短期間しか採取できない繊維の細い原皮を指します。
その柔らかさは、一般的なシープスキンとはまったくの別物。きめ細かく、指先が沈み込むような感触。



その上質な素材からか、レザー特有の硬さは全くなく、袖を通すとすぐに馴染み、軽く羽織るだけで自然なドレープが生まれる。
僕自身、新品でここまで馴染みが良い、着やすいレザーには初めて出会いました。

デザインはクラシックなスポーツジャケットをベースにし、極力無駄を省いたシンプルなもの。胸ポケットも省き、フロントにはブランドの象徴でもあるLOVE&PEACE SILVERの刻印が入ったジップのみが輝いています。まさに、素材の良さを存分に感じることのできるデザインです。
レザーと聞くと“育てる”という言葉が浮かびますが、このジャケットは、いわば“育ち方が穏やか”な革なのではないでしょうか。
着込んでも急に柔らかくなったり、艶が出るわけではない。少しずつ時間をかけながら、深みを増していく。
ゆっくりとした経年変化により長く寄り添える一着なのではないでしょうか。
大切に選ぶということ

3つのアイテムに共通して言えるのは極上の着心地であるということでしょうか。
素材・仕立て・馴染み方、そのどれもが高水準であり、年齢を重ねていっても着続けることのできるアイテムたちです。
余談ですが、先日読んだ雑誌にて女優の杉咲花さんが「お洋服は”私はこういう者です”といった名刺のようなものだから、
大切に選びたい。」と仰っていましたが、この言葉に非常に共感しました。
もちろん洋服を選ぶ基準は人それぞれです。気分を上げるためでも、自己満足でも、機能性でも、価格でも、なんでもよいと思います。ただ、外見である以上、他者からの印象や評価に直結するという側面からは逃れられません。
だからこそ、大切に選ぶってすごい大事なことだと思うんです。大切に選び、納得して手にしたものは自分への自信につながります。自分への自信が立ち振る舞いを変え、他者からの印象や評価も大きく変わる。まさに名刺のような存在ですよね。
話が逸れてしまいましたが、だからこそ今回ご紹介したアイテムも大切に選び、永く着続けて欲しいと勝手ながらに思う次第です。袖を通すたびに味わえる素材の良さや仕立ての細部を楽しみながら、自分に寄り添う一着として楽しんでいただければ嬉しいです。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております!



