こんにちは、スタッフ上埜です。今回はスタッフの中で密かに話題になっているアイテムのご紹介です。
入荷自体はそこまで多くないシーズンなのですが、そんな時に限って
「いや、やっぱりこれいいよな」
と、改めて良さを再確認するアイテムが出てきたりします。
今回は例に漏れず、スタッフ全員が本気で欲しいと思っている一本。気になる方は、ぜひ最後までご一読ください。
【PORTER CLASSIC】CANNERY ROW DENIM PAINTER PANTS


街を歩けば、必ず誰かが穿いているデニムパンツ。元々は労働者の作業着として生まれ、今では世界中で愛される存在となりました。今日日、誰もが一度はデニムを穿いたことがあるはず。それほどまでに、人を惹きつける力を持ったアイテムだということに、改めてその偉大さを感じずにはいられません。そんな普遍的なデニムを、ポータークラシックが独自の解釈で再構築したのが、今回ご紹介する一本です。
名前に冠された「キャナリー・ロウ」は、ジョン・スタインベックの小説『キャナリー・ロウ』から着想を得たもの。労働者や放浪者、少し社会からはみ出した人々が暮らす街を舞台に、貧しさの中にある人間味やユーモア、そして連帯感を描いた物語です。


その世界観をインスピレーションに、ハードな加工や刺繍が施されています。これらはすべて手作業。荒々しさの中に、どこか温もりを感じる表情が生まれているのは、そのためでしょう。職人が愛情を込め、時間をかけ、細部までこだわり抜いて仕上げた加工は、やはり格別です。世にデニムは数多あれど、この一本が放つオリジナリティは唯一無二と言えます。


素材には、ポータークラシックオリジナルのデニムを使用。シルエットは程よくゆとりを持たせつつ、裾にかけて緩やかにテーパード。ポータークラシックが得意とするバルーンシルエットよりはややスリムですが、決してタイトすぎない、絶妙なバランスに仕上がっています。個人的には、これほどハードな加工が入っているからこそ、このシャープなシルエットが上品さをプラスしていると感じています。
生地の厚みも控えめなので、秋冬のアイテムではありますが、これからの季節にも十分活躍してくれる予感がします。分厚い生地のアイテムが主役になる秋冬でも、しっかりと存在感を放ち、逆にアイテム数が少なくなる夏には、この一本があるだけでコーディネートが完成する。シーズンを問わず頼れる、そんなパンツだと思います。
まとめ

冒頭でも触れた通り、デニムは世界中で愛され、あらゆる価格帯・デザインで溢れています。
だからこそ、こだわりたいと思うのは、洋服好きの性分なのかもしれません。みんなが穿いているものだからこそ、自分だけの特別な一本にしたい。デザインやシルエットといった目に見える部分はもちろん、着心地や背景にある物語といった、自分だけが満足できる部分まで含めて。
店頭に立って接客をしていると、デザインやシルエット、着心地にはこだわるけれど、物語にはあまり目を向けない、という方に出会うことも少なくありません。もちろん、それぞれに楽しみ方があり、どれが正解というわけではありません。
ただ、僕はやはり物語のある服の方がより深く愛せる気がします。歴史や文化を経て、それを現代へと落とし込み、形にする。その過程で、今では失われつつある職人技が惜しみなく注がれ、一点物として昇華されていく。その背景を自分だけが知り、身に纏う。この小さな優越感も、洋服の楽しみのひとつではないでしょうか。
どうせ服を着るなら…少し乱暴な言い方かもしれませんが、裸で過ごす人はいません。
だからこそ僕は、物語のある洋服を、永く纏っていたいと思います。
少々話が逸れましたが、気になる方はぜひ店頭まで。
皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。

