S&S / INFORMATION May 17, 2026
Text:Ueno Yuto
日中は暑くなってきましたが、夜や室内はやや肌寒い。そんな今から夏にかけてのジレンマを解決してくれるのにぴったりなアイテムをご紹介します。
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こんにちは、スタッフ上埜です。

気温も少しずつ上がり、半袖で出掛けられる日も増えてきました。
ただ、朝晩や空調の効いた室内ではやや肌寒く、何か一枚羽織りたくなる。そんな今の時期に、ちょうど良い一着をご紹介します。皆さま、ぜひご一読ください。

【FRANK LEDER】NATURAL LINEN ZIP UP SHIRT + SIDE POCKETS

今回使用されているのは、“NATURAL LINEN”。

名前の通り、自然の風合いをそのまま感じられるリネン生地です。均一で整った美しさというより、ネップ感や織りムラをしっかりと感じる、素朴で奥行きのある表情が魅力。ドライなタッチでありながら、どこか柔らかさもあり、着込むことでさらに風合いが増していきます。新品の状態で完成されているというより、ここから洗いを重ね、シワが入り、少し色が抜け、柔らかく馴染んでいく、そういった経年変化の過程まで含めて楽しめる洋服です。

カラーはブラウンとグレーの2色展開。グレーにはイラクサとシダ、ブラウンにはクルミと木の根といった天然染料が用いられています。天然染料ならではの僅かな個体差によって、同じカラーでも微妙に濃淡が異なり、それが生地の奥行きをさらに深めています。また、生地に見られる細かなシワやネップも、この素材本来の性質によるもの。均一ではないからこそ生まれる、不完全な美しさがあります。どこかヴィンテージのような空気感を感じるのも、そのためかもしれません。

そして、一見して分かる通り、フロントはボタンではなくZIP仕様。さらにサイドポケットも備えられているため、シャツというよりは、軽いジャケットに近い感覚で着用できます。ポケットは手を入れた時のバランスも自然で、バッグを持たずに少し出掛ける程度であれば十分実用的。シャツとして着るのはもちろん、急いでいる時にパッと手に取り、Tシャツの上から軽く羽織るだけでも成立する一着です。

また、実際に袖を通すと、リネン特有の落ち感の美しさがよく分かります。動いた時に生地がふわりと揺れ、肩肘張らない自然な雰囲気が生まれる。FRANK LEDERらしい、絶妙なバランス感覚を持った一着だと思います。

まとめ

余談にはなりますが、現在FRANK LEDERの生産背景は、生地集めから工場の選定までヨーロッパ各地に渡っています。そして、そうして作られたコレクションのほとんど全てが、日本国内に届けられています。そういった背景を踏まえて今回のコレクションを見た時、特に感じたのは、日本の気候に対する意識の高さでした。ここ数シーズンと比べても、明らかに通気性の高い素材が増え、サイズ感にもわずかなゆとりが生まれています。軽く羽織れるアイテムの充実や、日本特有の湿度の高い夏でも着やすい設計を見ると、日本のマーケットをかなり意識しているのだろうと感じました。

今回ご紹介したこの新型も、まさにその流れを象徴するような存在です。これまでのFRANK LEDERとは少し異なるアプローチ。それでいて、ブランドの根底に流れる空気感は変わらない。その絶妙なバランスもまた、このブランドの面白さなのかもしれません。

気負わず羽織れる。それでいて、しっかりとFRANK LEDERらしい空気感もある。今季のアイテムの中でも、かなり実用性の高い一着だと思います。これからの季節に間違いなく活躍してくれるアイテムです。ぜひ店頭でもご覧いただければと思います。

皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

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この記事を書いたひと
上埜 勇登Ueno Yuto | sas_yuto
2000年生まれ。洋服好きが高じて2023年よりSLOW&STEADYスタッフに。洋服と向き合いつつ日々勉強中。
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