S&S / BLOG Mar 24, 2019
Text:YOSHIURA KOTA
いつかはやってくる人生の門出。そんなタイミングこそ着ていきたい洋服がある。
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私事ではありますが、先日3月22日を持ちまして大学を卒業することとなりました。

学生最後のイベントという事でここぞとばかりに、前日にはお客さんと一緒になって式に行く服装を考えました。

“PORTER CLASSIC” POPLIN SET UP

この日の一張羅として選んだのは “PORTER CLASSIC” POPLIN SET UP。

セットアップと言っても少しカジュアルですが、僕の大学はスーツで参加しなければいけないといったルールはないので全然OK!でも正直かなり目立ちました!笑

中に別注のワークジレがあるのも自分(SLOW&STEADYスタッフ)らしくていいかなと自画自賛 笑。

足元は「Canadian oxford shoes」で。きちんと磨いておきました。ストレートチップのこの革靴は行事や冠婚葬祭の場面でも使えるのでよくお世話になっています。

キャンパス散策

学科の打ち上げまで時間が合ったのでキャンパスを歩き、学生生活を振り返っていました。

実家暮らしで家が大学近辺になかったので、空きコマは以前のブログで書いたよう、散歩をするかこの図書館を利用していました。

まじめか!と思われるような言いぶりですが、大学の図書館ってパソコンが使えたり、雑誌も置いてあったりで結構暇がつぶせるんです。余談ですが、意外とこの図書館にも洋服の歴史に関する本などが置いてあったりするので、お好きな方は探してみるのも面白いかもしれません。

部活の後輩達にも祝ってもらって嬉しい限りです。

かなりのローカルネタですが、後ろの一見なんともない道路は徳島大学生はよく知っているであろう「サンズ」と呼ばれるスポット。多くの学生は一度くらい「サンズに集合で!」と言ったことがあるのでないかと思います。

名前の由来はこの世とあの世を分ける「三途の川」から。僕の通ったこの常三島キャンバスは西側と東側で文系と理系がはっきりと分かれたキャンバスになっており、その分かれ目がこの一本の道路です。大学に行かれていた方はお察しかもしれませんが、文系と理系では男女の比率が全く違います。大学生らしい発想ですが、結論から言うと理系が”あの世側”ということです。笑(ちなみに僕は”この世側”)

かなりどうでも良い方向に話が脱線しましたが、学科、部活、ゼミ、と大学内だけでも多くの人々と出会うことができました。洋服関係なく助けられた人もいれば、自分の洋服熱をさらに燃やしてくれるような友人もいます。

出会いを意識できた学生生活

大学に入って学んだ事、感じた事、たくさんあります。入るまでの人生と比べて一番変わったのは自分で選ぶ機会が圧倒的に増えた事でしょうか。

自分が高校生の時はある程度決められた時間割があり、クラスの友達が中心の人間関係でした。大学では自分で興味のある分野の授業を取り、部活動ではOBから後輩までかかわり、アルバイト先で社会人の方とも仲良くなれたりと、かなり交友の幅は広がりました。

と、オープンキャンパスのパンフレットのような事を言ってもしょうがないのですが、自分で選んだ結果出会えた人というのが増えた気がします。

自分の場合は着る服もそうですね。早い人は中学、高校からそうであったのかも知れませんが、自分でアルバイトをしてお金をためて服を買うという行為を初めてできたのも大学。アルバイトではあるけど、自分で働いたお金で洋服を買うという事で、もっと真剣に良い洋服、長く着れる洋服、本当に着たい洋服にについて考える機会を与えてもらえたと思ってます。

そんなわけで、本当に出会う人々、あたえられた機会に恵まれ、実りの多い学生生活であったと自負しております!

自分は両親等の支えがあって大学に通えて、洋服も楽しむ事ができた身ですので、偉そうに大学に行った方が良い等という事は今の時点では言えません。でも大学、楽しかったです。本当に。

本日までお世話になった皆様、本当にありがとうございます。

自分にとっては大学生だからバイトができた。その結果「SLOW&STEADY」に出会うことができたのは自分の人生を大きく変えるきっかけとなりました。好きなことしろと言ってくれる寛容な両親ではありますが、まさか自分が大学まで行って洋服屋に就職するとは思っていなかったはずです。

そんな勝手な自分を見守ってくれる親に感謝しつつ、自分の人生を目一杯楽しみつつ、お客として通っていた当時の自分のように人生を変えられるような洋服屋になれるよう精進していこうと思っています。

この記事を書いたひと
吉浦 康太YOSHIURA KOTA | sas_yoshiura
1995年生まれ。2017年春より「SLOW&STEADY」で勤務をスタート。靴磨きが大好き。
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