
こんにちは、スタッフ上埜です。
4月も中旬に差し掛かり、すっかり春らしくなりましたね。店頭でも春、ひいては夏を意識したアイテムが増えてきました。そんな中、前回の入荷時に即完売したフランス軍M-64モッズコートが少量ですが入荷しました。そこで今回は改めて、M-64モッズコートをご紹介します。是非ご一読ください。
French Army M64 Mods Coat



1960年代から70年代にかけて制作されたフィールドコートです。もともとはフランス陸軍を中心に広く使用されていたミリタリーアイテムですが、その実用性・デザイン性の高さからファッションアイテムとしても人気で、近年では年々数が減ってきているアイテムです。
モッズコートと言えばアメリカ軍のM65、M51などが名作と謳われていますが、ヨーロッパ由来のアイテムを多く扱う当店ならM64もアリなんじゃないでしょうか?また違った良さがあると思いますが、個人的にはM64のやや上品な作りとくすんだグレーがかったオリーブ色が大好きです。
M64 Mods、その魅力

素材に使われているのはコットンとポリエステルの混紡。ミリタリーアイテム特有のガサッとした手触りの中にどこかしなやかさもあります。縫製の一つをとっても寒冷地での任務を想定して作られているため、非常に徹底した作りになっています。また、本来は中にライナーを装着して防寒性を高められる設計になっているため身幅がたっぷりととられています。故に、中に着るアイテムは考えずザックリと羽織って着ることが出来ます。


フードの立ち上がりや比翼の前立て、大きめのフラップポケットといったディティールに関しても流石フランス軍といったところでしょうか。必要だからある、そんな合理的なディティールなんですが不思議と無機質さを感じない。むしろミリタリーなのにエレガンスさすら感じる作りになっています。
ヴィンテージアイテムを纏うと言うこと

ヨーロッパヴィンテージのブームにより、ヴィンテージアイテムは急激に数を減らし、価格も高騰しています。その背景には、海外のコレクターや富裕層による大量購入があり、多くのアイテムが“着られる服”ではなく “飾られる物” として消えていっていると言うことを先日、オーナーの岡崎から聞きました。まだこのM64に関しては手が出せないほどの高騰はありませんが、確実に価格は上昇傾向にあります。先ほど伝えたM65、M51などのアメリカのモッズパーカーのように手が出せなくほどの高額になる前にご購入しておくことを強くお勧めします。
歴史ある背景やディテールに惹かれるのはもちろんですが、それを自分のスタイルに取り入れて、街を歩いて時を重ねる。その中で生まれる経年変化や、自分だけのシルエットこそが、ヴィンテージの醍醐味です。このM64も、ただ保管されるための一着ではありません。日常の中で袖を通して少しずつ表情を変えながら自分の一部になっていく、そんな楽しみ方をしてほしいと思っています。
気になった方は是非手に取ってみてください。皆さまのご来店を心よりお待ちしております!