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2018-11-02 Update

PHIGVEL は各自が独立した人間が集まったチーム

岡崎 さっき、いろんなブランドが出て刺激しあってって話が出てましたけど、東京で16年間ブランドをやっていく中、他の展示会とかいろんな商品を見る機会ってたくさんあると思うんですけど、そういった他のブランドから影響を受ける事とかありますか?

東野 うん。特にスタッフは見て学ぶ事は多々あると思いますよ。商品だけじゃ無くて、展示会のこういうやり方良いねとか、こういう下げ札見やすいじゃんとか。これはこのくらいの価格帯なんだね、とか。総合的に色んな事を間近で勉強できる良い機会だと思うんです。でも僕自身はあんまり行かないかも、、、自分のブランドとかけ離れていたら行ったりするけど。でもまあ普段から仲のいい友達が洋服作ってるとかそんな所は洋服のジャンルが何であれ行くけどね(笑)

岡崎 近い感じでやってる所には行ってないのには、理由があるんですか?

東野 んー。行くとやっぱり色んな事って生まれると思うんですよ。いい意味でも悪い意味でも。だから僕はあんまり行ってないかな。制作段階の途中なんかで、僕の中で思ってた事がこうじゃ無かったのかなとか、そこで余計な物も入ってきたりする事もあるんで止めておこうかなっていう。でも自分の中で全部消化しきってる時期だったら普通に行けるかな。単純に余裕がある時期か無い時期かって事なんでしょうね(笑)

一同

岡崎 直営店もあって、作りながら現場でお客さんと常に接してるじゃないですか。お客さんからのフィードバックっていうのはあるんですか?

東野 あるある、あるよね。

田上 お客さんの声でこう感じてるんだとか、じゃあ次こうした方がいいなとか。店の人間が生で聞いて企画に上がってくることは度々ありますね。

東野 そこ気にしてるんだとか、やっぱり気づかなかった視点もあったりしますよ。本当に意外な部分だったりとか、面白いし学べます。次回に反映する事もあるし、そこは気になるかもしれないけど、ここの所はこうだからこうなんだよっていう説明をして、あっそうなんですね!って理解してもらったりとか。

岡崎 作り手側の東野さんや歩君からお客さんに伝えたい事ってありますか?

東野 うちの洋服は基本的にそんな派手じゃないし、パッと見良さがわかんない方だから、とにかく一回着て欲しいっていう気持ちがいちばんで。着てくれたら何かしら感じて気に入ってもらえるはずだからって思うんですよ。デザインの好き嫌いなんかも勿論あるんだけど、そこを飛び越えて良いものだからって僕たちは思ってて。で、お客さんには、あーこういうものもあるんだなーとかそういうのを少しでも感じてもらえたら嬉しいなぁと。あとそれをきっかけに洋服だったりファッションに興味を持って貰える事ができれば最高だよね。

岡崎 あ、それ凄く嬉しいですよね。

田上 お店でもファッションにそこまで興味なさそうだなっていう人とかお客さんの中にも意外と多かったりします。そんな人がふらっと入ってきて何か提案してあげて、1つ買ってくれたとするじゃないですか。そこから何度も通ってくれて全身着てくれてるようになったお客さんが有難いことにうちは多くて。それか、真逆の同じ業界の人とか、色々見てきて自分の好きなものやスタイルがわかってるような人達かのどっちかなんですよ。極端ですけど(笑)今の時代のファッションを取っ替え引っ替え自由に気分で変える感じのお客さんはあまり見かけないですね。

岡崎 あーなるほど。いわゆるファッション好きって呼ばれるような層のお客さんが少ないって事ですよね。

東野 そうだね。もう、ほんとどっちかに偏ってるかもね。

岡崎 なるほど、なんとなくわかります(笑)

岡崎 僕、正直ここまで変わらないチームって少ないんじゃないかと思うんですよ。商品はもちろんなんですけど、皆さんの人柄の部分で。やっぱりどっかのタイミングで何か変わったりっていうのがあるのが当たり前だと思うんですけど、みんな全く昔と物腰が変わらない。そこって客層しかり、絶対影響してる気がするんですよね。そのまんまで、ずっと温かい人達というか、外から訪問してくる人の気持ちを柔らかくしてくれるようなメーカーさんだなぁっていう感想なんです。そういう所ってチームとして何か気をつけていたりしているんですか?

東野 チームとして、、、 いや、、特にないです(笑)

一同

岡崎 じゃあ、こういうチームなろうっていう意識ってあるんですか。共通意識みたいな。

東野 正直うちの会社、人数少ないじゃないですか。よく知らない人からは「え、その人数で?」って言われたりするんだけど、、

岡崎 そうかもしれないです、アイテム数とか色々考えると。

東野 そう、そういうのもあって。役割も何か1つのジャンルだけの、例えば「この人プレスだけの人です」とかで回る感じの会社じゃないから。色々他の場所にも1人の人間がリンクしてたりしてて。だから僕達は各自が独立した人間が集まったチームができればいいねって。だって1人である程度全部こなせて、その上でどっか1個だけ得意なものがある方が個人の魅力も増すだろうし。チームとしても強いというか。無駄に10人いるより、こっちの方が強いよねっていう方が良いなと思ってて。

岡崎 なるほど。それが嵩じての素晴らしいバランスなのかもしれないですね。

東野 あとやっぱり洋服屋なんで、ちゃんとした物作りっていうのがいちばん。しっかりした物を作ってリリースする。そういう意識は5人全員にあって、その次に個々で何かを強化するとかそこからは色々あると思うんですけど。まずは良い商品ありきかな。外側が完璧でも肝心の商品がそんなでもない、とかは良くないから。

岡崎 中身ありきってことですね。

東野 そう、中身ありきでそこから全部派生させていきたい。

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