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2014-07-20 Update

今期から当店で取り扱いの始まった新ブランド”BONCOURA(ボンクラ)”ファッションに鋭いアンテナを持つ人達がこぞって口にするこのブランド。ディレクター森島氏と初めてお会いした時のエピソードも含め、ボンクラジーンズの魅力について紐解いていきたいと思います。

DETAIL -細部に至るまで拘り抜かれた森島オリジナルレシピ-

デザイナー森島氏が時間をかけて選び抜いた原綿から糸を作る。出来上がった糸はピュアインディゴでロープ染色(デニムに使用される染色方法)され、独自の染色濃度により芯を残し、表面はしっかりと染上げられる。森島氏が指定した旧式の力織機により紡がれる生地は、「理想の色落ち」には絶対不可欠である、他にはない絶妙なケバ立ちとザラつきを持っている。

ステッチは太さや色の異なる糸を各部分で使い分け、ヴィンテージミシンで熟練の職人により丁寧に縫製されている。リベットは頭を潰した特別仕様の打ち抜きタイプ。

ボンクラデニムで使用している鹿革のレザーパッチは森島氏自身がタンナー(なめし工場)に何度も足を運び、特別に制作したもの。
(高級レザーをパッチだけに使うという事で何件も断られたそうです。)

BONCOURAオリジナルスレキに1点1点ハンドメイドスタンプが押されている。

ハンドメイドのギャランティーネーム。

トップボタン、フロントボタンもヴィンテージの風合いを忠実に再現する為の加工が施されている。

セルビッチ(耳)は30~40年代のジーンズに見られるやや幅の広いタイプで、耳にも特有の毛羽が伺える。特殊な織り方をしている為、着用を重ねていくごとにサイドシームに素晴らしいアタリが出てくる。

このように並々ならぬ思い入れと細部に至るまで拘り抜かれた森島オリジナルレシピによって”BONCOURA”ジーンズは作られます。

MADE IN JAPAN -“オリジナルデニム”とはどういう物か-

森島さんが初めて来徳して下さった時の事を今でもはっきり覚えています。
一言で言い表すなら「全身からパワーみなぎる 野獣のようなおっちゃん」笑。
こんなにも力強く、パンチのある方はなかなかいません。
溢れ出すパワーの源は、作る物への情熱と絶対的な自信からくるものだと話していくなかで伝わってきました。

「まあ、説明の前にこれ見たら大体分かるやろ?」とバッグの中から履き込んだ”モノ”が出てきた瞬間、僕は固まりました。
それは今まで雑誌やショーケースでしか見る事のなかったリーバイス” XX”の理想的な色落ちそのまま。
一瞬にして、ヴィンテージジーンズをがむしゃらに探し回っていた学生時代に引き戻された様な感覚になり、久々に高揚した気分になりました。と同時に、”オリジナルデニム”とはどういう物かという説明を受け、これまでの認識の甘さを痛感させられ、僕自身もずいぶん勉強になりました。

「最高って言われるリーバイス “XX” の中でも実は年代によって生地に大きな違いがある。その中でも、本当に短い期間しか作られる事のなかった幻の生地っていうのがあって、その生地でしか出せん色落ちがある。オレはそれを越える物を作る。」という言葉通り、正に有言実行、気の遠くなる程の作業を重ね、古き良きプロセスと現代にマッチする絶妙なバランス感覚により、ようやく産み出されたボンクラジーンズはVINTAGEを再現するだけのレプリカなどではなく、時代を超え進化を遂げた現代のリアルヴィンテージです。

デニムに詳しい人もそうでない人も若い方からおじいちゃん、おばあちゃんまで、全ての方が心地よく毎日履けるものだからこそ、絶対的に信頼出来る物を。売り手としてのその答えがBONCURAにはありました。森島氏の並外れたパワーで、長い歳月をかけ完成させた情熱と愛情の結晶。
世界最高峰の “MADE IN JAPAN” デニム。四国初上陸です!!!

【PHOTO: 金苗 健太】

DIRECTOR PROFILE

森島 久
小学高学年の時にMADE IN USAに刺激を受けファッションに目覚める。その後30年以上ヴィンテージを収集しつづけ、
その豊富な知識を生かしヴィンテージキュレーターとして活躍。そして2011年自身のブランド『BONCOURA』を立ち上げる。
http://boncoura.jp/
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