本日より取り扱いが始まる新ブランド「Painted Blank」
”Blank”という単語は「空白」「白紙の」という意味。誰かの作った色をまとうのではなく、あくまで自分らしくあるため、自分の色を出せる土台としての枠組を提供する洋服。
そういったコンセプトのもと今期から洋服作りをスタートさせたブランドです。
そういった洋服の土台のような商品を提供し、手にしたお客様たちが心から安心できるように、糸や縫製やシルエット、製作までのストーリーを可能な限り知っていただきたいという思いから「Painted Blank」の商品にはお買い上げいただい方へ、オリジナルの説明書が付属します。今回はこのアイテムについての細かい仕様や、さらには、綿花栽培についての現状などを綴った説明書が付属します。
ブランドの意向としてアイテムを買っていただいた方への感謝の意味も込めて説明書が付属するので、すべてをここで語ることはありません。
ただ、このアイテムが変化球を嫌う、ストレート160kmのような剛速球であることが伝わるようなブログにしたいと思います。
Tony
ファーストリリースとなるアイテムはカットソー。シンプルな白のTシャツです。通常カットソー類などは他と差がつきにくいという理由から、最初にリリースするのは珍しいらしいのですが、あえて難しいとされるものからのリリースを選んだそうです。
Tonyという名前の由来も面白く、今後、Tシャツの品番には『T』シャツには『S』といった具合に、名前の頭文字でアイテムを連想してほしいとのこと。
商品名「Tony」というのは、Painted Blankというブランドが人間だったらどんな人格だろうって考えました。少し変わり者で、おっちょこちょい。だからか、周りがいつも心配して彼の周りにいる。家族のようにPBを見守っている周りの親友たち。その親友たちの名前を想像しました。
-Painted Blank-
素材や縫製について
素材やシルエット、縫製については、同封されている冊子に細かく記載されていますが、原綿はアメリカ、ニューメキシコ産のオーガニックスーピマコットン100%を使用。生地は和歌山県の旧型の吊り編み機を使用して編み立てられています。非常に希少らしく、この生地を見つけるまでかなりの時間がかかったそうです。カットソーは洋服の中でもっとも肌に触れるものということだけに、試行錯誤の末にこの生地に導かれたそう。
綿花本来の植物の特性を損なうことなく育てられたオーガニックコットンは、着用とともに体に馴染み、吸水性も向上していくそうです。さらに、旧式の吊り編み機によりたっぷりと空気を含ませながら時間をかけ編み立てられることで、型崩れもしずらい。
「裏返しても美しくあってほしい」というブランドの以降により、国内の厳選された工場で最適な縫製を行っています。生地を妥協せずに厳選すること、脇や裾、部位によって最適な縫製を使い分けることで、すべての洋服のカテゴリーの中で最も「着心地」という点を重視するカットソーに真正面から向き合った一品。
冒頭で説明した通り土台となり、その人自身やほかの洋服の魅力を引き出すために考え抜かれたシルエットやパターン。
正直にいうと画像を用意しても、見ただけでは伝わらないかもしれない。
というか、画像だけで伝わるんだったら、洋服好きが頭を悩ませるような問題にはなって無いかなと思います。
説明書を片手に、鏡の前で着心地やシルエットに忍ばせた物語を読み解いてもらいたいと思います。
まとめ
初めて説明を受け、触った時の僕の印象は「本当にまじめな洋服」そして「頑固」
服を着ていくうえで発生する問題点に一つ一つ向き合い改善していくプロセスが説明書には書かれています。あまりにも変哲のないカットソーにこれだけの説明書(全12ページ)が付属することが異常事態。
正直僕は洋服を作る側に回ったことはないのでわからないことも多い。でもこの洋服が気をてらったもの、セールス優先で作られたものではないことは伝わってるつもりです。
真っ白いキャンバスには手にしていただいた方にしかお話しできない物語がたくさんあります。
知らない人にはただのTシャツに見えてもいい。でも知ってしまうと知らなかった頃の自分には戻れなくなる。もしかしたらTシャツだけじゃなくて、洋服への、モノへの価値観もうっすらと変わってくるかもしれない。そんな物語です。
”All the stories make you stronger.”
ブランドロゴに添えられた一文。僕たちが良い洋服だと思い提案してきたすべての洋服が本来持っている力を表した一言だと思います。洋服が好きな人って本当にこの言葉通りの経験をした人なんじゃないでしょうか。
まだまだ取り扱いが始まったばかりのブランドですが、まずは絶対の自信をもってお勧めするこのカットソーから試してみてください。