はじめに
冒頭でも書きましたが、今回も期間中たくさんのご来場誠にありがとうございました。こうやって定期的に高知で出店できるのは毎回楽しみに来てくださっている高知の方々、初めて来てくださる皆様、出店店舗の皆さんがSNSや口コミで地道に広げてくださっているおかげです。なんど言っても伝えきれないですが本当にありがとうございます!
ANTIQUE DOOR 藤田さん、Soto 加川さんが作る空間は今回も想像以上に素晴らしいものでした。2人ともお忙しい中、しかも期間限定ショップでここまでの質感を演出出来ることには毎回驚きと感動を覚えます。
当店のあり方とは
こうやって他県で出店させてもらって思うことは「どこへ行っても同じ」だということ。当店の商品のラインナップが好きな方、苦手な方、興味のない方。さまざま方がご来場くださる中で自分がやるべきこと、伝えたいことは徳島でも高知でも同じです。うまく言えませんが、どちらかといえば “イベント色” の強かった初回から、2回目を経て今回。真剣に洋服を見に来てくださる方が明らかに増え、当店の洋服を理解してくださっているのがものすごく伝わってきました。
場所に応じて好きな物やセレクトを変えることは出来ませんし、どこへ行っても自分たちが良いと信じられるモノでゆっくりしっかり思いを伝えれば、心に響いてくださる方は少なからずいる。当店はそんな人のために洋服を販売しているお店なんだと、改めて気づかされました。
モノを提供する側
洋服もお客様への伝え方も僕自身まだまだ勉強中ではありますが、常にスタッフに伝えているのはお客さんにモノを勧める際は必ず「積み木」を意識して欲しいって伝えています。洋服に対しての気持ちや考え方はさまざまです。購入してくださった人が持て余すような物や普段と全く違うテイストのモノを提案した場合、仮に買っていただいてもその後、上手く使えないままクローゼットに眠ってしまうかもしれない。極端に言えばその一着がきっかけに洋服が嫌いになる可能性だって十分にある。前回買っていただいたものやその前に勧めたもの、数年前に買っていただいたもの。そんなことを踏まえて今、何を提案するのか。その脳内での過程が幼い頃にみなさんやっていたであろう積み木に近い気がしています。簡単に言えばその人それぞれのライフスタイルや性格に合うモノを、自分なりの責任を持って提案することが必要なんじゃないでしょうか。
今回も7日間、自分も頭の中でたくさんの「積み木」を作りました。時にはお客さんが見ている洋服を「それはいらないと思います」とはっきり言ってしまうこともありました笑。それがお客さんにとって最善かどうかはデニムの色落ち同様、しばらく時間が経ってみないとわかりませんし、お客様それぞれの本音を僕らが知ることは決して出来ません。ただ、こうやって毎回楽しみにしていただけるお客さんたちが少しづつ増えてくださっているのをみれば、あながち大きくは間違ってはいないのかなとも思っています。
数千人の顧客を作ろうとも、来てくださる全員に賛同してもらいたいとも思っていません。無数にある洋服ブランドの中で数ブランドだけをセレクトし展開している当店のような小さな洋服屋だからこそ、お客様一人一人にしっかりと向き合っていくべきだと思っています。全ての要望を叶えられるお店では無く、当店の洋服を手にした方それぞれの満足度を上げていく事こそ、自分たちがこれから頑張っていくべき道なのかもしれません。その延長でいつか高知と徳島のお客様達を交えて洋服の話なんかが出来る機会なんかも作れたら面白いですね。
そういった意味でも、新しい出会いや発見、感動を与えてくれる『SLOW&STEADY KOCHI』は店にとっても自分にとっても無くてはならない大切な企画に成長しつつあります。
最後に..
吉本リーダー夫妻をはじめ、藤田さん、真千子さん、出店店舗の皆様、そして応援に駆けつけてくださったボンクラ森島様、いつもいつも本当にありがとうございます。お疲れ様でした。今回の高知での学びをしっかり次へ繋げられるように日々精進します。
ありがとう高知!!また次回も皆様のお越しを心よりお待ちしております!!!