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2016-03-03 | ##
BONCOURAの原点とも言える「デニムパンツ」を取り上げながら、洗濯の仕方、頻度など、デニムビギナーさんへ向けた豆知識をご紹介
BY OKAZAKI MASAHIRO 18,772
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当店がBONCOURAの取り扱いを始めてから2年半程。今では店の一角にBONCOURAコーナーができ、トップスからボトムスまで様々な商品が並んでいます。そしてとても嬉しいことに、そんなBONCOURAのアイテム達からデニムの良さに目覚めました、というお客さんも徐々に増えつつあります。
そこで今回は改めて、BONCOURAの原点とも言える「デニムパンツ」を取り上げながら、店頭でもよく質問の上がる洗濯の仕方、頻度など、デニムの魅力に取り憑かれつつあるデニムビギナーさんへ向けた豆知識などについて、僕の知る限りではありますが少し書いてみたいと思います。

まず現在リリースされているBONCOURAデニムパンツ4種

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この春からの新型、細いテーパードシルエット、フロントジップ仕様の”Z”
リーバイス66モデルをベースにテーパード効かせた細めのシルエットである”66″
細くもなく太くもなくBONCOURAデニムの中で中間、ストレートシルエットの”シンチバック”
ややゆったりとしたシルエットの”XX”

上からシルエットの細い順となっており、サイズ幅も広くシルエットも4種類になったBONCOURAデニムは、男女問わずどんな方でもきっと好きなモデルが見つかるはず。ちなみに僕が初めて買った一本は”XX”でした。

ヴィンテージジーンズを彷彿とさせるBONCOURAのこだわり

原綿選びから始まり、制作年月は1年以上。試行錯誤を重ねBONCOURAオリジナルレシピにより生み出された唯一無二のデニム生地。縫製はBONCOURAデザイナー森島氏が直接工場に出向き信頼関係を構築してきた職人達。ボタン、リベット、ジップ、シンチバック、スレキ等、あり物を流用する事が多い部分まで全てBONCOURAオリジナル。
そして言わずもがな、デニム一番の醍醐味「自分のものに育てていく」という作業ですが、それは百聞より一見にしかず。下の写真をご覧ください。

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このデニムは、当店のお客さんでもある友人が、ほぼ毎日1年間履いた”66″モデルを撮らせていただいたもの。まずよく見ていただきたいのが、ヴィンテージジーンズを彷彿とさせるこの「ステッチの飛び(縫い糸が切れている箇所のこと)」実はこの質感は他のデニムではなかなか実現できないもの。2年前、僕自身、森島さんに聞いてビックリしたんですが、ステッチが飛んでも良い箇所とそうでない箇所で糸の太さを変えており、肝心な箇所は簡単に糸が飛ばないようにしているとのこと。この言葉にしないこだわりが、ファンを魅了し続ける1本を生み出している証です。

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そしてやはりこの色落ち加減。僕自身、履いていて感じる大きな特徴がこのBONCOURAデニム特有のはっきりとした濃淡です。このデニムの持ち主はかなりの綺麗好きということもあり1週間に1度は洗濯していたそうです。デニムは基本的にロープ染色という染色法法で染められており、この手法だからこそ、インディゴ染料は糸の芯までは染まらないため、デニム特有の色落ちが生まれるのですが、その染色過程でもBONCOURAオリジナルの染色濃度が定められており、しっかり表面を染上げているからこそ、普通に履いてるだけで玄人もうなずく、このはっきりとした濃淡の色落ち(ヒゲ)が生まれます。

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購入後のメンテナンスについて

そしてここからは店頭でも質問の多いBONCOURAデニムを購入してからのメンテナンス方法。ご購入の際にもよく聞かれるのですが、洗濯方法や洗濯頻度について知っておきたいというお客さんが少なからずいらっしゃいます。 結論から言うと、何を言っても頑丈なデニムですから、思っている程シビアに考えなくて大丈夫だとお答えさせていただいております。今の時代ネットを開けば様々な洗濯方法が無数に載っているわけですが、基本的に裏返して洗って頂ければ問題ありません。 ちなみに、この裏返して洗うという行為の大きな理由、それは家庭用洗濯機で洗濯した場合、デニムの同じ箇所がガンガン洗濯機にあたり、その箇所だけラインを引いた様な色落ちになってしまう可能性がある為です。なのでひと手間ですが、基本的に裏返して洗ったほうが良いと思います。

次に洗剤は使ったほうがいいのか?水洗いのみ?という質問について。これが実は難しい質問で、着用頻度も大きく関係してくるし、色落ちをあまりさせたくない場合など、それぞれで好みがありますのでなんとも言えない、というのが正直なところです。 と言いつつも、デニムにとって「汗や皮脂」とは、それ自体が原因となってステッチを酸化させ切れやすくしてしまったり、生地自体も傷んでしまうなど、当然の話ながらあまりいいものではありません。
最高の色落ちは皆が求めるところですが、良い大人になって周りが気を使うほど汚いのはやはり良くないと思うし、先に述べたように、かたくなに洗わないことで汗や皮脂のダメージによって、せっかくここまでこだわって作られたBONCOURA生地をかえって駄目にする要因にも繋がりかねません。

結論

これからの季節、特に寒い時期に比べて汗をかく夏場なんかは定期的(最低毎日履いたとして月に1度)に洗濯した方が良いです。リジット(新品)からの洗濯は当然汚れもついていないので水洗いで問題ありませんが、それ以降の洗濯はそういった衛生的な理由から洗剤を入れてしっかりと汚れを落としてあげて下さい。※洗剤を使う場合はデニムの急激な色落ちや本来の色合いを守るという意味でも「中性洗剤」をオススメします。

もちろんこれはあくまでも店頭で僕が初めてデニムを育てるというお客さんへおすすめしている方法です。人それぞれのこだわり、大げさに言えばその人のライフスタイルみたいなものが面白いほどに現れるのがデニムです。ですのでこれら情報にあまり捉われず、不安にならずに付き合っていくのが一番です。(これだけ書いておきながらと言われそうですが笑)

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最後に、昨年に行なった「ボンクラ祭り」の際のインタビューにて、森島さんもおっしゃってましたが、5ポケットデニムって形自体はすでに決まっている物で、ブランドとしての個性の出し方が凄く難しい物だと思います。 ロゴや耳の色、バックポケットの刺繍など、分かりやすい所ってそんな程度じゃないでしょうか。気をてらった奇抜な事をすればもちろん個性は出ますが、それが大人になるほどわずらわしく感じてしまう、世界中の定番中の定番アイテム、何も考えず毎日でも履きたいと思うからこそデニムパンツだと思っています。そうなれば人が分からない小さな部分までじっくり時間をかけ、人がしない大変な事まで手を抜かず作るしかないのかもしれません。それは僕では想像も出来ない程の難しい事です。

コストをかけ時間をかけ、人生をかけて、価格設定も市場と比べて大差なし。そんな超難問に挑み生み出された定番の王様。それがBONCOURAデニムです。この時期どうしても新しい物ばかりに目がいきがちですが、これを機にぜひこの一生付き合っていけるBONCOURAデニムに目を向けてみるのもいいんじゃないでしょうか。

岡崎
この記事を書いたひと
岡崎 昌弘OKAZAKI MASAHIRO | mshrokzk
1981年生まれ SLOW&STEADY 代表。18歳の時より地元の古着屋へ勤務。その後同じく県内のセレクトショップ勤務を経て2013年「SLOW&STEADY」をオープンさせる。
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