S&S / BLOG Apr 20, 2019
Text:OKAZAKI MASAHIRO
Photo:Kenta Kannae
「洋服を着る」って、ただのおしゃれをしたいってだけじゃないと思う。コンプレックスや悩みがあるからこそって所も大なり小なりあるはず。考えれば考えるほど面白いですね。
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当店の公式のライン@には、商品の問い合わせ以外に、これから紹介するような考えさせられる質問もちょくちょく寄せられます。今まではラインやメール上でお客さんとのやりとりをしていたのですが、今回のこの質問は店に来るお客さんからも非常に多く言われる質問だったので、特別にご紹介します。

いつもHPを見させていただいています。自分は今年28歳で今まではどちらかというとストリート系ファッションをしていたのですが、30歳前になり、最近になって何を着たら良いのか分からなくなってきました。インスタなんかを拝見すると自分と同世代のお客さんも沢山いらっしゃるようなので思い切って相談してみました。実際これからどういう洋服を着たら良いでしょうか ※めんどくさかったら全然スルーしてください!! ー 岡山県 K様より ー

20台後半ってみんな悩むもんだと思う。S&Sにもそういうお客さんものすごく多い。

仕事とか、人生とか、服とか真面目に考えるようになるのって、20台半ばぐらいからって人が大半だと思うよ?実際に僕が独立した理由も今まで自分が好きだと思っていたものがよく分からなくなったり、30歳の節目に思い切ってってのが大きな理由。そんな感じで今まで信じていたものを疑ってかかる時期に差し掛かってるから逆に良い歳の取り方じゃない?

「年相応の洋服」ってどうなんだろう..。僕は好きなものを着るのが一番って思ってるけど、年齢を考えてってことなら30代以降の男性が洋服について心がけるべきだと考える自分なりのルールとそれについての根拠というか考えをまとめて書いてみますね。

1. 不潔感のあるものは着ない。もしくはそう見えないように着る。

2. 刹那的な洋服(毎シーズンデザインが大きく変わるようなもの)は着ない。=自分のイメージがコロコロと変わってしまうようなものは避ける。

3. 流行を追いかけない。

4. 過剰に体のラインを強調したものや大きいなど自分のサイズにあっていないものは着ない。

5. みんなが振り向くようなコーディネートは避ける。ごく自然で知ってる人や興味がある人だけにちらっと見られる程度に。

1.についての根拠

ぶっちゃけ年齢関係ないっちゃないけど、歳を重ねると若いから仕方ないじゃ済まなくなる。それで会社の上司から誘われなくなったり私生活を疑われたりするかもしれないから十分に気をつけて。

2. 3. についての根拠

それぞれの考え方によるけど、僕は同世代で会うたび全然イメージが違う洋服を着る男性とか自分は流行最先端っす!って感じの洋服を着てる人、書店で同じ年齢ぐらいの男性が必死にファッション誌を見ているのとかすごい滑稽にみえる(あくまで個人的な意見です笑)逆に自分の好きなもの(同じもの)を会うたび毎回でも堂々と着てる男性の方が断然説得力もあるし、安心感もある。ただ、それが汚いとか、中に着てるインナーが明らかに使いすぎてヘロヘロだったり、履いてる靴下がボロボロだったりするのは1で答えた通りNGだけど。

4. 5.についての根拠

これは、池波正太郎さんの著書「男の作法」をはじめ数々の本でも書かれていることだけど、周りが振り向くってことは浮いているってこと。つまり似合っていない。無理をしてるように見えているってこと。それと同じで(体を売りにしている仕事ならまだしも)普通の会社勤めなら、ピチピチの洋服や自分が意図せず大きすぎるものを着ていると単純にだらしないし、周りからしても気持ちが良いものではないと思う。

余談だけど洋服の国、フランスではジャケットのアーム(上腕部)を後ろからつまんで、ひとつかみ程度の余裕を持たせることが “エレガント” であるって言われてる。でも伊達男の国イタリアなんかは、体にフィットしたものを着ると “セクシー” だといわれたりするんだって。

国や文化で洋服の有りようも様々だけど「和装」「侘び寂び」「武士道」って文化を持つ日本人だからこそ、僕は一歩下がって知ってる人にはしっかりわかるし、そうじゃなくても不快な気持ちにはさせないって洋服が僕らには一番似合うんじゃないかって思ってる。

だからTシャツやジャケットに刺繍やプリントがあるものが苦手。無地で着心地がよくって、永く着れるものを選んでるつもり。

K君も自分がどういう大人になりたいかってまず考えて、これから先の洋服を選んでみたらどうかな。さっきも書いたけど、かといって無理はしないこと。絶対バレるよ。

そんな感じで。おしまい。


ブログは吉浦に任せっきりですが、最近はこっそりお客さんとこんな秘密のミーティングを定期的に行っています。公式ライン@にて商品以外のこんな質問も常時受け付けていますので、普段の洋服の悩みなんかがあればいつでもお気軽にどうぞ。(返信は少々遅くなるかもしれませんが僕なりに真剣に答えますし、当たり前ですがプライバシーは守ります。)

岡崎
この記事を書いたひと
岡崎 昌弘OKAZAKI MASAHIRO | sas_okazaki
1981年生まれ SLOW&STEADY 代表。18歳の時より地元の古着屋へ勤務。その後同じく県内のセレクトショップ勤務を経て2013年「SLOW&STEADY」をオープンさせる。
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