大好評だった昨年に引き続き、今年も来る10月8日・9日とBONCOURA (ボンクラ)デザイナー森島氏をお呼びし、製品についての詳しい説明を直接受けながら、盛りだくさんの商品を手に取って頂ける「ボンクラ祭」 を開催します。
さらに今年は当店が夏から仕込んできた 「slow&steady別注アイテム」 をボンクラ祭のタイミングに合わせてリリースします。
イベントに先駆け今回は、この別注アイテムの詳細と、生まれるに至った経緯とを合わせてご紹介いたします。
バーガンディの別注アイテム
今回 色別注アイテム と言うことで当店がリクエストしたのは「バーガンディ」。たいした説明をしていない段階で、森島さんから「分かるわ。ヴィンテージでもちょいちょいみる濃い目のエンジやろ。わかった、糸染めるから出来たら連絡する」とのこと。
そんな簡単な会話だけだったと思いますが、それから少し経ちカラーサンプルが仕上がったということで再び、大阪ボンクラサロンへ。
「色別注だけに何度か打ち合わせを重ねての決定になるんだろう」と思っていた僕が驚いたのが、まさに僕が思っていた通りの色が早速出来上がっていたこと。こちらのど真ん中を一発で当てるあたり、森島さんのヴィンテージに対する引き出しの多さ、経験値の高さを感じずにはいられませんでした。
BONCOURA「SLOW&STEADY 別注シーマンズニット」
そして完成したのがこちら。別注アイテムに選んだのは、当店でも不動の定番として非常に人気の高い シーマンズニット 。仕様はそのままに SLOW&STEADY カラー別注 として新たに染め上げた先ほどの糸を用いて制作していただきました。
僕自身、数あるニットの中でお気に入りの一枚と言われれば間違いなくこの BONCOURA シーマンズニット をあげるであろうほど、汎用性・着心地・シルエットどれをとっても文句なしのアイテムです。
カラーモチーフとなったのは、50年代のヨーロッパヴィンテージニット。そもそもなぜこの「バーガンディ」という色をリクエストしたかというと、それはずばり軍パンに一番合うカラーだから。週の半分ほどを軍パンを履いて過ごす自分としては個人的に無くてはならないマストカラーでした。またこの深い色合いは、普段あまり色物が得意ではない方でも非常に合わせやすいカラーでもあります。
また、このアイテムに関して昨年さんざん着倒した経験からシルエットに関してお伝えすると、肉厚のボディーにボートネック気味に開いた首まわり、そしてセットインスリーブの形状から適正サイズを着用しても、試着の段階では肩周りがほんの少し浮いたように感じることがあるかもしれません。しかしこれが着用を重ねれば重ねるほどに驚くほど体に馴染み、全く違和感を感じなくなります。
店頭でも、このブログでも何度もお伝えすることですが BONCOURA 製品に関しては着用を重ねることで本来のシルエットに仕上がるように作り込まれていますので、初めて着用する場合はそのあたりをしっかりと考慮した上でご検討いただければと思います。
(その他にも シーマンズニット の魅力については過去の記事で書いておりますので、そちらもぜひ参考にしてみてください)
イベントでは欠品しているその他の BONCOURA 製品も合わせて再補充されます
ちなみに当店の BONCOURA コーナーには70年代の シーマンズニット が飾ってあります。
当時のものは着丈が長くよりタイト、袖丈も短く設定されております。防寒用のインナーとしてパンツにタックインする事が前提として作られていたのでしょう。それをモディファイしたこの BONCOURA シーマンズニット 、オリジナルと比べることでよりこのアイテムの素材の良さやサイズバランスの秀逸さを再確認出来るはずです。
最後になりましたが、シーマンズニットのほかに同じ糸を使用したウールニットキャップもリリースします。
さらにイベントではBONCOURAの欠品しているその他の製品(定番のニット・シャツ・アウター等)に関しても、この2日間に合わせて再補充。
ぜひこの機会に森島氏の “熱” を感じにいらしてください。
10月8日・9日開催 ボンクラ祭 皆様のご来店を心よりお待ちしております。
イベント開催までに次回の記事ではこの別注シーマンズニットのコーディネイト例などをディテールとともにご紹介いたします。