夏服。と言えば何を思い浮かべますか?それこそ人それぞれだとは思いますが、きっとそんな中でも多くの人が思い浮かべるであろう「Tシャツ」。今回は当店に入荷した『PHIGVEL(フィグベル)』”パックティー”のご紹介とともに、この「Tシャツ」の軌跡について触れてみようと思います。
『PHIGVEL』”ポケットティー”・”ナヴァルティー”
まずは当店に入荷した『PHIGVEL』から”POKET TEE”と”NAVAL TEE”。
こちら両アイテムとも「フラットシーマ縫製」を採用。フラットシーマ縫製とは、裏面の縫い目が平らになっていて肌に違和感を与えることなく、素肌で着ることに配慮した縫製です。Tシャツとは元々「インナー」として登場したアイテム。直接肌に触れるものですからもちろん違和感を感じたくはないですよね、こちらはTシャツの下にタンクトップなどを着ることなく着用できます。
次に吊り天竺について。こちらは長い時間を掛けて編み上げることによりふわっと仕上がると共に、長く着続けても生地のヨレやヘタリが出にくい作りになっています。ボディー素材にはオーガニックコットンを使用、長く愛用できることもご察しの通り。
現在多くのTシャツやカットソーは複数の生地を用いて縫い合わせ作られますが、この両アイテムは「丸胴」と呼ばれる胴体部分に全くの縫い目のないボディー。着用する人の体に馴染みやすく、先ほど説明した「フラットシーマ縫製」と相まって、抜群の着心地を実感してもらえると思います。
毎シーズンの定番アイテムとあって、やはり徹底した着心地へのこだわりが感じられます。
さらにはヴィンテージ感を出すためにヨコムラの強い糸を使用しているという…、これだけぎっしりとこだわりの詰め込まれた『PHIGVEL』のTシャツだからこそ、毎シーズンリピートされる方が多いのもうなずけます。
Tシャツの歴史について
ちなみに…、服が好きで「Tシャツ」と言えばアメリカを思い浮かべる方も多いはず(僕もその一人です)。
しかし、Tシャツというものを飛躍的に発展させファッションとして定着させたのがアメリカであることは間違いないものの、歴史を辿ると実は19世紀のヨーロッパにてアンダーウェアとして産声をあげたものが原点だと言われています。
そんな19世紀当時の、アンダーウェアとしての立ち位置を色濃く反映しているのが、当店で言えば、『Merz b.Schwanen(メルツ)』や『SCHIESSER(シーサー)』。
当時はウールよりコットンが高価とされた時代。そんな中でも比較的安価なコットンを用いて制作されたものをトップスとして着用していたのは労働者階級のみでした。カースト制度が色濃い当時のヨーロッパでは、アンダーウェア(Tシャツ)を一枚で着ることなど下流階級のもの、つまり御法度とされていたわけですね。
ただしかし、先述の通り、Tシャツを今の地位へ押し上げたのはやはりアメリカであることは間違いないようです。
とある映画に登場した「Tシャツにジーンズ」というスタイルが反体制的な刺激を与え、それがカウンターカルチャーとしてファッションへと進化を遂げ、現代へ至ります。おそらくこの時の強烈なインパクトが「Tシャツ=アメリカ」と言う考えを広く浸透させたのでしょう。
そんな反骨精神の象徴とされたTシャツも、今やそんな時代背景など関係なく、当たり前のアイテムと切っても切れない存在となりました。
あえて大げさな言い回しを使えば、それはもしかすると僕たち人類に与えた神の計らい、贈り物なのかもしれません。
何気なく、何となく着るアイテムだからこそ、本当に服が好きな人には、こだわりの詰まったものをしっかりと吟味してほしい、そう思います。
普遍的でありながらもそこには膨大な軌跡がある「Tシャツ」。そこにこだわりを織り込ませた『PHIGVEL』を始めとする当店のラインナップを、ぜひ手に取り、着て、実感してみてください。