先日まとまってヨーロッパヴィンテージが入荷しました。その中から、1950年代から1960年代にチェコ軍で使用されていたアーミージャケットをご紹介。
実は数ヶ月前に数枚入荷していたのですが、即完売していたアイテムです。
国、時代、職業によって無数に存在するミリタリーアイテム。フランス軍のカーゴパンツ「M-47」が名作と呼ばれるように、ミリタリーアイテムというのは時代を超えても使いやすい普遍的なアイテムだと思っています。今回入荷したこのジャケットは、まさに「通年着用可能で、コーディネートとして使いやすいアイテム」のお手本のような一品ではないでしょうか。
削ぎ落とされたデザイン
先に書いた、取り入れやすさの理由を考えてみると軍モノにしては非常にシンプルなデザインということが大きな理由です。
ミリタリーアイテムというと実用性などを重視しポケットの多くついた物、サイズ感もざっくりとしたものが多いため、小柄な僕がすこしでもサイズ感を間違えると途端に野暮ったくなるといったアイテムも少なくありません。その点このジャケットは非常にサイズスペックが優秀。驚くほどスマートに仕上げられています。
ざっくりとした着用感や薄手の生地感も相まってこれからの季節にはもってこい。洋服はもちろん、様々な靴や小物とも相性抜群ですので季節に応じた着方を楽しんでもらえます。
デニムパンツとのコーディネート
■INNER :KNIT POLO LS SHIRT(PHIGVEL)
■PANTS :XX(BONCOURA)
■SHOES : 1990 Canadian oxford shoes (vintage)
定番の組み合わせではありありますが、まずはデニムパンツとのコーディネート。
アメリカもの、ヨーロッパもの、タイトシルエット、ワイドシルエット、合わせるボトムスを問わず着られるアイテムです。
コレからの季節のインナーにはtシャツももちろんですが、サマーニット素材でさらに大人びた雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ショートパンツとのコーディネート
■INNER :POCKET TEE(PHIGVEL)
■PANTS :6 pocket cargo shorts(BUAISOU)
■SHOES :プレーントゥーオックスフォード(MOTO)
■HAT:BRAID VOYAGER HAT(PHIGVEL)
これからの時期、短パンが活躍する季節ですが、Tシャツ+短パンと言った軽装に一点ジャケットを加えるだけで全く雰囲気が違いますよね。
今回は短靴で合わせていますが、TASSELED LOAFER(PHIGVEL)やレザースリップオン(MOTO) を合わせてもらうとなお涼しげな見た目になってオススメです。
清涼感のある藍染のショートパンツとも相性抜群。
こちらもカーゴパンツをモチーフとしたアイテムで、つまり上下ミリタリーアイテムなのですが、鮮やかな発色もあってそれを感じさせないコーディネートになっていると思います。
ストールを使ったコーディネート
■INNER : KARL-HEINZ (SCHIESSER)
■PANTS :CHARCOAL DYED FLAX TROUSERS(FRANK LEDER)
■STOLE :DOT&LINE〈S&S Progress stall〉(BUAISOU)
■SHOES :サイドゴアブーツ(MOTO)
個人的によくするのが、こういった薄手のジャケットにストールを組み合わせて使うことです。シンプルなジャケットは合わせる小物を変えてみたり、インナーを変えるだけで印象が変わるので、アイテム数が少なくなってくる今からの時期の着まわしを面白くしてくれます。
もともとは軍隊で用いられた制服。それを現代の私たちがストールなどと合わせて着ていると知ったら当時の人達はびっくりするかもしれませんね。
シャツジャケットとしての汎用性
薄手のコットン生地はこれからの季節に軽いジャケットとして、春や秋にはコートのインナーなどとして着用可能。
ヴィンテージ特有の少しざらつきがあって深みのある色合いなども楽しめつつ、日々のローテーションの一着として汎用性の高い一枚です。
ミリタリーアイテムが様々な洋服の元ネタとしての要素を持っているというのは再三ブログでご紹介していますが、意外とコテコテのミリタリーアイテムは武骨すぎて苦手、という方も多くいらっしゃいます。
良い意味でクセの無いこのジャケットは、そういった方にもぴったりではないでしょうか。ミリタリーアイテムやヴィンテージアイテムをもっともっと身近に感じてもらえるきっかけになるはずです。