S&S / INFORMATION Jun 22, 2018
Text:YOSHIURA KOTA
その名の通りUTILITY(実用的)なシャツジャケット。季節を問わず、年齢も問わず愛されるアイテムです。そんな定番だからこそどんなコーディネイトでも合わせられる優れものです。
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「ユーティリティシャツ」という名称は聞き覚えなくても、この手のミリタリージャケットは見たことない人はいないんじゃないでしょうか。それほどまでにメンズのファッションには浸透しているアイテム。実際に当店で取り扱うメーカーからもミリタリーベースのアイテムは頻繁にリリースされます。ヴィンテージのミリタリージャケットに関しても今後は定番品として定期的に展開したいと考えています。今回はそんな定番のユーティリティーシャツをベースにこれからの季節を意識したおすすめコーディネイトを紹介します。

ワイドパンツとのコーディネート

■VEST : VINTAGE BEDSHEET VEST(frank leder)
■INNER : KARL-HEINZ (SCHIESSER)
■PANTS : HAWAIIAN DENIM PANTS(porter classic)
■SHOES : 1990 Canadian oxford shoes (vintage)

こういったジャケットにデニムを合わせるのは鉄板中の鉄板ではありますが、少しひねって、今期のポータークラシックより、ハワイアンデニムを用いたワイドデニムで合わせてみました。単調になりがちな夏のコーディネートには、柄物のパンツを一点投入するのもオススメ。どっしりと男らしいシルエットがミリタリージャケットの無骨な雰囲気を支えてくれるイメージです。フランクのベッドリネンベストを中に着ることでラフになりすぎないように心がけました。

プリントTシャツを使ったシンプルなコーディネート

当店では少し新鮮な、プリントTシャツとミリタリーシャツのアメリカ古着の王道とも思える組み合わせ。フランクリーダーの遊び心のあるTシャツに、少し上品なチノパンを合わせることで、ヨーロッパのテイストを加えてみました。大人になるにつれてなじみが無くなってくるプリントTシャツかとは思いますが落ち着いたトーンの中に組み込むと取り入れやすいはずです。あまりポップ過ぎない、絵画のようなプリントの雰囲気もトップスのやれた風合いと相性抜群です。

ショーツとのコーディネート

■VEST : BRUSHED COTTON VEST (FRANKLEDER)
■INNER : KARL-HEINZ (SCHIESSER)
■PANTS : デニムショートパンツ(BONCOURA)
■SHOES : 1990 Canadian oxford shoes (VINTAGE)

長袖シャツにハーフパンツにというのは馴染みのあるバランスかと思いますが、その延長でショーツとの相性も〇。季節感を感じられるコーディネートです。足元を革靴で引き締めることで大人っぽくショーツを合わせるのがオススメ。同じミリタリー由来のカナダ軍のサービスシューズなんかと合わせるのも面白いかもしれません。

ブラックのボトムで少し大人っぽく

■VEST : ワークジレ “DOT&LINE”(BONCOURA)
■INNER : NAVAL TEE(PHIGVEL)
■PANTS : コールテンパンツ(BONCOURA)
■SHOES : レザースリップオン(BROWN)

なんだかんだでこの手のアイテムを嫌う人ってほとんどいませんよね。30歳を超えてくると勝手に体型もパワーアップしてきますから、USのユーティリティーなんかはアームホールも広く身幅も適度に大きいので本当に着やすいです。年代によっては袖が筒状になっているタイプもありますが、個人的にはシャツ袖タイプがロールアップした時のバランスも良くて好みです。ボトムにナチュラル(白)やブラックを履くとメリハリもついて清潔感もでます。あと年齢を重ねて体が透けるほどのインナーを着るのは確実に周りの人達に迷惑をかけます 笑。だから薄手のベストを着用する。カットソーだけの時(例え透けていなくても)はスカーフやストール、ナジャのようなネックレスを使うってのが僕のルールです。【岡崎談】

まとめ

メンズファッションの中では王道かつ定番のアイテム。
本来ニットやシャツの上から着ても、コートの中のインナーとしても問題のないアイテムです。
コーディネートを考える際も本当になんでも合わせれるので逆に4選に絞るのも難しかった。と言うより普段通りのコーディネイトを4パターン紹介したって感じです。

「洋服好きに軍モノが嫌いな人はほとんどいない」
「服のことを知りたいなら軍モノは避けて通れない」

これらは自分が客として店に来ていたころから、教えてもらっていたことです。
ミリタリーアイテムというのは本来 ”おしゃれ着” とは程遠く、真面目の極致ともいえるアイテムです。今回紹介したユーティリティーシャツもサードタイプと呼ばれるもので、年代によって細かくタイプが分かれています。実用性を追求し真面目に進化を重ねた洋服だからこそ今の僕たちから見ても、色褪せることなく魅力的なのだと思います。

触れたことがない人からすれば、
「奥が深くて難しそう。」「おしゃれな人が着るものでしょ。」
もしかしたらそう思われるかもしれませんが、決して敷居が高いものではないことを知っていただきたいです。店にある参考資料を読み進めるうちに、そもそも分けて考えることも間違いなのかもと思ってきました。だって皆さんが持っている洋服の殆どはもともとこういった軍モノから進化を重ねた結果なんですから。

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この記事を書いたひと
吉浦 康太YOSHIURA KOTA | sas_yoshiura
1995年生まれ。2017年春より「SLOW&STEADY」で勤務をスタート。靴磨きが大好き。
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