S&S / BLOG Mar 29, 2020
Text:YOSHIURA KOTA
Photo:Kenta Kannae
20SSのフランクリーダーの洋服が出揃いました。 すでにご覧になった方も多いと思いますが、今一度ご紹介したいと思います。 今シーズンも最高です。
1,608

先日フランクリーダー2020SSコレクションが入荷しました。

スタッフが毎シーズン「今期が今までで一番かっこいい」と言ってくる、でおなじみのフランクリーダーです。

今期特にメインとなる2シリーズを中心にご紹介したいと思います。

BALTIC BLUE DYED VINTAGE BEDSHEET SERIES

用いる生地は60年代のドイツで使われたアンティークのベッドシーツ。と言えばフランクを見続けた方にはあの薄いけどハリのある、独特の生地を思い浮かべてもらえると思います。

生地の質感はそのままに”バルチックブルー”と名付けられた、とても深い青色に染色されたのがこのシリーズ。今までのベッドリネンと比べ、一度洗いをかけた生地になるので、洗濯によるサイズの変動がほとんどありません。また、かなりしっかり染められているので、色移りするかな?と思っていたのですが真っ白なTシャツの上に一日着てても移らなかったので、過度な心配は必要なさそうです。

ネイビーは男のワードローブから外しようがないほど普遍的な色ではありますが、ヨーロッパらしい独自の発色の良さはさすがフランクリーダーだと思います。個人的にも購入させてもらいましたが、夏場は着られるアイテム数も少なく単調になりがちなシーズン。存在感のあるこのシリーズが真夏の最前線で活躍するのは言うまでもないでしょう。

ROOT DYED COTTON/LINEN SERIES

なんと言っても今期はこのシリーズが大爆発。

様々な植物の樹皮や根っこ、木の実などの原料を使って染められたいわゆる草木染め。

薄手のベストは今の時期はサーマルやロンTを重ねてもらうのがオススメです。夏場シンプルすぎる装いを格上げしてくれるのに一役買ってくれるのがこういうベストだったりします。洗濯出来るので汗をかいてもへっちゃら。

毎シーズン作るプレーンタイプのシャツは身体にフィットするタイト目なシルエットで重ね着のしやすいアイテム。

フランクの中でもコーディネートの軸となるアイテムです。薄く、シアサッカーのような凹凸のある生地で、汗の湿気が逃げやすく肌に張り付かないので一枚で着るのはもちろん、今の時期のインナーとしてもオススメです。

スタッフ大興奮のヘビーリネン生地を使ったオーバーコート。

良い意味でスタイリッシュではないドシッとした面構えが男臭い当店のスタイリングにハマります。

丈も長すぎず、生地の厚みはありますがリネン素材ですので、使いやすく車に乗ることの多いここ徳島の地でも活躍する時期が長そう。正直今までのフランクのコートの中でも一番好きかもしれません。

あまり丈が長いわけではありませんが、ヴィンテージのステンカラーコートのようにたっぷりとしたボリュームも楽しめるパターンがため息が出るほど見事です。・

くどいですが、文句無し。一等賞です。

無言で教えてくれる洋服達

当店のインタビューの際にもデザイナーに「物づくりにおいて一番大切にしていること」を尋ねたところ、「コレクションを作る上で一番重要になるのが生地、そしてパターンカット」と答えてくれました。僕らとしてもフランクリーダーの洋服を説明する際に絶対に外せないポイントです。

「永く着られる(年齢にや流行に左右されない)」ことを重視するほど、流行やセールスのためにデザインが過剰にされたものって手が伸びなくなってきます。そんな中で自分の気分を上げてくれる物を探すとなると、生地やパターンに目を向けるしかない。ウチに来てくれるお客さん達が自然とこのブランドのラックを眺めているのも、そういったことを感じてくれてるからかもしれません。

僕もフランクリーダーと出会ったのは客としてこの店に来たことがきっかけ。

初めて買った一着は店に通い始めてから半年ほどたった頃、ファーストフランクリーダーを手に入れました。(オーナーによる2時間超えの接客の末。笑)

極・個人的にフランクリーダーの好きなところは多くを語りすぎないところ。このブランドの洋服にはわかりやすい保証みたいな物はありません。万人が知ってるブランドでもなく、きっとデニムやチノパンみたいな万能アイテムって位置付けにはならない洋服達だと思います。ヴィンテージの生地などを惜しげもなく使っていても、生地のうんちくをひけらかすわけではありません。

けれども実際に着込まれた現物を見たときや、常連さん達が着てたフランクリーダーが抜群にかっこよかった。それが悔しくてドンドンこのブランドに引き込まれたんだと思います。

僕は店に通ってた頃から働き始めて1年ほどは、洋服のディテールや生地のうんちく、そういった事を質問したり、接客でも話すことが多かったと思います。その後働くなかで、多くの洋服、お客さん達との関わりを通して、「言葉にできることもあれば、言葉にできないこともある」と思い始めました。

自分の経験や語彙力が増えるほど、言葉にできることは増えてくるんだけど、例えばデザイナーでもパタンナーでも無い僕が、洋服のパターンについて語るには限界があります。ってなったら自分が着て見てもらうのが一番かと思いました。「着れば分かる」って文句も一理はあると思うんですが、人に言う前に自分がやろうと思って。笑

僕が追いつきたいと思った大人達のように着ることができたなら、この洋服の魅力は十分伝わるはず。そんな風に知識で固まってた僕の価値観をほぐしてくれた大事な洋服達でもあります。

始めは挑戦から始まったフランクリーダーの洋服も、今は胸を張って大好きだと言えます。

最後に

ご挨拶が遅れてしまいましたが、私吉浦康太は3月いっぱいでSLOW&STEADYを退職させて頂きます。唐突なお知らせとなってしまい申し訳ございません。

個人的なご挨拶は僕個人のInstagramでも改めてさせてもらうつもりですので、ここでは簡単な挨拶とさせて頂きます。

アルバイトで入り始めた時期からちょうど3年間、皆様には大変お世話になり。お客様を始め、全てのメーカーさんに、本当によくしていただき、仕事を続けてくることができました。

このブログが僕の書く最後のブログとなります。このブログを含めちょうど60記事。永く読んで頂いている方がいればバレバレかもしれませんが、僕の書く文章にはムラッ気が凄く、分かりづらい表現や、前後の文章の関連が意味不明なこともあったかと思います。(あまりにもな場合は店長が修正を加えてくれましたが)

洋服屋という仕事は、良くも悪くも自分の働く前、想像していたイメージに近い仕事でした。

トークのスキルも求められるし、洋服の着こなし方も重要。細かい業務も少なくない。

愚痴っぽく聞こえてしまったらすみません。でもやめてしまうタイミングで言うものなんですが、凄く好きな仕事です。

思ってた通り、難しい仕事でしたが、思っていた以上に楽しい仕事でもありました。今はただ3年間働かせもらったことへの感謝しかありません。

偶然のタイミングではありますが、最後に書くブログが開店当初から店の根幹を支え続けてくれたフランクリーダーだったのは何かしらの縁を感じてしまいます。

31日まで店頭に立っています。残りわずか数日ですが、この素晴らしいコレクションと共にお待ちしております。

これからもSLOW&STEADYをよろしくお願いいたします!!!

2020年 3月29日

SLOW&STEADY 吉浦康太

吉浦
この記事を書いたひと
吉浦 康太YOSHIURA KOTA | sas_yoshiura
1995年生まれ。2017年春より「SLOW&STEADY」で勤務をスタート。靴磨きが大好き。
SLOW&STEADYONLINE STORE
SHOP NOW
PAGE TOP