M-47カーゴパンツ が当店へやってきて数ヶ月立ち、僕自身、気がつけばこのパンツを穿いています。
無骨でありながら洗練されたシルエットは当店の洋服とコーディネートする際に核となり、今では無くてはならない存在。
初回入荷の際の記事にてその詳細は記載しましたので、今回はそんな M-47 と今季、店頭に並ぶアイテムとのコーディネートをご紹介します。

SLOW&STEADY M-47カーゴパンツ コーディネート

定番の組み合わせ「シャツ＆ベスト」

年間を通して定番の組み合わせと言われればやはり『シャツとベスト」の組み合わせでしょう。
こちらは PHIGVEL のレギュラーカラーシャツに、FRANK LEDER ベストをチョイス。
シャツ単体とのコーディネートももちろんのこと、独特のテクスチャを持った FRANK LEDER のベストを合わせて異なる質感をぜひプラスしていただきたいところ。
（ちなみにこのアイテム、ビンテージウールと共に経年変化を生み出すヘリンボーン生地であることにも注目です）

SHIRTS｜PHIGVEL REGULAR COLLAR SHIRT
VEST｜FRANK LEDER BLUE HERRINGBONE WOOL VEST

ニット素材とのコーディネート

どうも柔らかい印象になりがちなニットなどにも、このパンツが◎
PHIGVEL の、ウールを使用したワッフル素材のニットと、同じく PHIGVEL の丸くラウンドした大きなポケットが特徴的なベストをチョイス。しっかりしたヘリンボーン生地がコーディネートにメリハリを生み、キャスケット・ブーツ共に暖かみのあるブラウンカラーを選ぶことで重い印象になりがちな冬のコーディネートもどこか軽くしてくれます。

KNIT｜PHIGVEL C/L WAFFLE TURTLENECK TOP
VEST｜PHIGVEL OLD WOOL SPORTS SHIRT VEST

ボタンジャケットとのコーディネート

そして、２つボタン・3つボタンジャケットとのコーディネートも個人的にオススメしたいスタイルです。
今期の店頭アイテムとの組み合わせなら、BONCOURA 太畝コーデュロイジャケットを。

滑らかで艶のある生地感の太畝コーデュロイは、ワークジャケットでありつつもどこか上品なアイテム。
そんな上品さを残しつつもこのパンツで男臭さを。異なった２つの雰囲気が絶妙に混じり合うことで、いつもとは違った雰囲気を演出できます。
ミリタリーパンツと聞けば、ついスウェット素材やネルシャツなどを組み合わせたくなりますが、こういったジャケットなんかとのコーディネートも実は相性抜群です。

JKT｜BONCOURA 太畝コーデュロイジャケット

ミリタリー要素で統一したコーディネート

最後にこちらはコーディネート全体にミリタリーの要素をふんだんに取り入れてみました。
先ほどと同じく BONCOURA から、裏ボアデッキクロスパーカーをチョイス。このアイテムは1940年代〜1950年代にアメリカ海軍へ支給されていたデッキパーカーをベースにアップデートされたもの。
アウターの迫力に負けないように足元には、革靴などの気持ちハードな質感のアイテムを選んでいます。
今回はミリタリーベースのオフィサーシューズをチョイス。それをアクセントに全体がしっかりと引き締まります。
インナーには淡いシャツを加え、色のトーンにもバランスをもたせてみました。

JKT｜BONCOURA 裏ボアデッキクロスパーカー

最後に

ミリタリーアイテムを眺めると、当時の何気ないディティールが、現代では不必要となったり、忘れられていることも多くあることに気づきます。
現代の洋服のベースともなるこの M-47カーゴパンツ にはたくさんのこだわりがぎっしりと詰まっています。

初めてこのアイテムを見たとき、素直に「かっこいい」と思いました。
けれど本当に良い洋服は、そんな直感だけに留まるものではないとも思っています。

それはデザインだけではなく、パターンや丁寧な縫製、天然素材から生まれる経年変化などなど。本当に良い洋服かどうか、すなわち長く着ることができるかどうかは、あらゆる要素が詰まっているかどうかにかかっています。それらが満遍なく網羅された M-47カーゴパンツ。
未見の方はこの間違いない１本を、まずはぜひご試着ください。