S&S / BLOG Dec 12, 2016
Text:OKAZAKI MASAHIRO
その人の考え方やライフスタイル、年齢や経験、着る人の「意気込み」が現れるのが洋服。自分と共に先を見据えることのできる洋服を選んでいきたいと思います。
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唐突ですが、当店に飾ってあるこちらの写真。実は僕の祖父を撮影したもの。
2014年に 『祖父や親父に、店の洋服をコーディネイトする』 という店内企画で撮ったものなんですが、
お客さんからもよく 「良い写真ですね」 と褒めて頂きます。(こんな風に飾っていると、まるで遺影のように思う方もいるんですが、90歳になる祖父はまだまだ元気です!)

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こちらはその延長で祖母も一緒に撮影したもの。そしてこの場所は祖父の大好きな裏庭。
お互いに歩いてきた苦労や道のりがにじみ出てる気がして、僕の大切な宝物になっています。

小さい頃から祖父の苦労話や戦争の話を聞くのが大好きでした。今でもよく話してくれます。
「一生モノ」という言葉はあまり使いたくないのですが、店で取り扱っているブランドを着てくれているお客様たちに少しでも、自分自身が年を重ね 「経年変化」 しても間違いなくスタメンを張れる洋服だというのを感じて欲しかったという事と、こういう形で家族写真を撮りたいって思ったのは、間接的にでも自分はこの道でちゃんと頑張ってるよっていうのを家族に見てほしかったからなのかもしれません。
─ 当時のブログ記事(2014年11月29日)より抜粋

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この撮影から2年が経ったいま、 洋服とはその人の歩んできたものを写す鏡のようなものだ と以前にも増して考えるようになりました。
20代の若いお客様も、僕よりずっと年上のお客様も、一生懸命に前を向いている人ほどかっこよく見えるのは、その人の考え方やライフスタイル、年齢や経験、着る人の「意気込み」が洋服に現れるからではないかと思っています。

また、仕事をしていると どんな人でも 大なり小なり悩みや苦労、ストレスを感じるはず。
僕にとって、それらを乗り越えていこうとする気持ちを手助けしてくれるのが、洋服という存在。
だからこそ、人の手で紡がれ、自分と共に先を見据えることのできる洋服を当店では選んでいきたい、そしてお客様にも選んでもらいたい、そう思っています。

最後に、この 「記念写真を撮る」 というプレゼント。自分が想像している以上に喜んでくれるものになりました。
これを読んでくださっているあなたも、普段頑張っているお父さんやお祖父さんへ、 「記念写真」 をプレゼントしてみる、というのも悪くないんじゃないでしょうか。
普段よりも数段お洒落をしてもらって、それぞれが思い入れのある場所で撮る一生モノの写真。
コーディネイトのご相談でしたら、いつでもお待ちしております(笑)

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この記事を書いたひと
岡崎 昌弘OKAZAKI MASAHIRO | at_slowandsteady
1981年生まれ SLOW&STEADY 代表。18歳の時より地元の古着屋へ勤務。その後同じく県内のセレクトショップ勤務を経て2013年「SLOW&STEADY」をオープンさせる。ブログとは別で文章形SNS『NOTE』にて洋服にまつわる記事を毎日更新しています。 『NOTE』 https://note.com/slwanstdy
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