S&S / BLOG Jun 9, 2021
Text:OKAZAKI MASAHIRO
KLASICA POP-UP STORE [3DAYS] @ SLOW&STEADY in TOKUSHIMA &SPECIAL LIMITED ITEM RELEASE|2021/06/11.12.13|12:00〜20:00
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Instagram などで情報を待ち望んでいただいた皆様、お待たせいたしました!
あらためまして、6月11日より3日間に渡り開催される「KLASICA POP-UP STORE」そこで限定リリースされる SLOW&STEADY リミテッドアイテム “Chrono Weight Shirts” の全貌について、イベントに先駆け、満を辞してそのすべてをご紹介いたします!

Chrono Weight Shirts 発案〜

今回の「KLASICA POP UP STORE」開催にあたり、打ち合わせを開始した数ヶ月前。そろそろ季節は汗ばむ陽気に、今回のリミテッドアイテム案としてまず浮かんだのは、ライトウェイトでサラッと着られるシャツ。安直に「夏に着られるアイテム」がイイよね、という発想でした。

しかし打ち合わせを重ねる中で、その構想は大きく変化します。
思えば、前回イベントリリースで大好評だった別注アイテム “SLOW&STEADY for CIRCA” がそうだったように、本当に良いものを作るのに、イベント時期や季節感すら関係ないのではないか?と思い至ったのです。
いまその時期に需要のあるもの、それも大事なことですが、やはり何より重視すべきは SLOW&STEADY「らしさ」であり、僕自身、素直に心から「欲しい!」と思えるもの。そう突き詰めた結果、行き着いたのが “Chrono Weight Shirts” でした。

当店でも、KLASICA を取り扱い直後からご好評の「Chrono(クロノ)」をベースとしたアイテム。
季節を問わず、しかしあくまで「シャツ感覚」で着られるものをと試行錯誤を重ね、SLOW&STEADYらしさを感じて、なおかつ KLASICA にしか作ることの出来ない、真におすすめできるアイテムが完成いたしました!

ベースモデル・仕様について

ベースモデルは、KLASICA 定番であり独自のAラインが特徴的な “Chrono”。
もともとリリースされているものは「胸・脇・チェンジポケット」と4つのアウターポケット仕様なのに対して、これをあえて簡素な作りの「パッチポケット仕様」に大きく変更。当初、頭の中にあったイメージが「夏場にサラッと着られるワークコート」だったこともあり、どんなシーンでも気軽に羽織れる一着であることを意識しここに至りました。
※ポケットのシェイプは KLASICA のデザイナーである河村さんが実際に所有する FRENCH VINTAGE コートからパターン移植しています

また、「シャツ感覚」というコンセプトにとことんこだわり、袖丈を通常よりも1インチ(2.5㎝)ほど短く調整。ボタンも通常のそれよりさらに小さめの、14mmアルミボタン(グロスペイント)を使用しています。

ネームには前回同様、1点1点ハンドスタンプを施した特別仕様のものに加え、「作ったものの、まだ使ったことがなかった」と言う KLASICA 最新のネームタグ(!)が今回、左ポケット上部に配置されています。

サイズは「2,3,4」の3サイズ展開。(参考までに僕が175cmで3着用です)

生地について〜DEREN et Cie

ヴィンテージ生地のため、一点一点、絶妙に素材感や色合いが異なり、着用感すら各アイテムごとに微妙に変化します。なので、ここはぜひ実際直接、手に取っていただき、しっかり吟味いただいた上で、お好みの一着をお選びください!

*以下、今回の “Chrono Weight Shirts” にて使用したヴィンテージ生地について、KLASICA よりいただいた資料から抜粋

〜今回使用したフランス軍のマテリアルについてわかったこと〜
大体の個体に残っているタグから読み取れる「DEREN et Cie 社」製造によるものであり、リネン紡績業の盛んなフランスはノルマンディー地方、BARRENTIN 地域にて1887年に創業した、現在もホテルなどへのリネンサプライヤーとして存在するカンパニーのものです。
今回の素材が製造された年代は80~90年代のものが多く見られました。
そこにマジックで殴り書きされた『VINCENNES』の文字から、パリ郊外のヴァンセンヌの軍施設、宿舎などで使用されていたものと思われます。

〜なぜこのマテリアルへとなったのか〜
シャツ素材から企画は始まりましたが、シャツを越えて、短パンでもなんでも、羽織っていればサマになるものを、とイメージ出来たことで、おぼろげに着地点が見えてきます。季節を問わない厚み、かつ1点ごとにバックストーリーを感じるもの、と考えた結果、個体差のあるミリタリーマテリアルへと辿り着いたのです。
淡いトーンのカラーは年月でさらに褪せ、もともと自室クローゼットにあったような錯覚さえ感じる手触りが、まろみのあるユーズドリネン特有の質感と言えます。

KLASICA 河村

そして僕から。
KLASICA との共通認識として「前回を超えるものを」という想いはやはり強く、だからこそ「生地から制作した前回とは違うアプローチを」と模索を重ねる中で、「もしもヴィンテージ生地を使うなら、古着屋みたいに全部並べるのも面白いね」との一言が、今回の決め手となりました。

それは生地もさることながら、KLASICA の初期アイテムに多用していた手法であったこと、さらに個人的には、僕自身がキャリアをスタートさせたのが古着屋だった、ということも、今回のアイテム制作への熱に拍車をかけます。

ほんの一部を並べても、圧巻!
一枚一枚違う質感、色合いに風合い、そして、まさか書き手もこうなることを予期しなかったであろうサイン群を眺めていると、どの一着にも、他には到底及ぶことの出来ない魅力を感じてしまいます。そんな中から自分だけのマスターピースを選ぶ。これぞ、僕が洋服を好きになった原風景…!

若き頃、胸を高鳴らせて、山積みのデニムにスウェット、Tシャツを前に、パッチやステッチ、タグを確認しては年代を調べ、最高の一着を選んだ、あの何とも言えない高揚感。それが今回の “Chrom Wheight Shirts” でも、味わっていただけたなら、こんなに嬉しいことはありません。

さいごに

ここ数年、異常なほどに高騰を続けるヨーロッパヴィンテージ。
これを「ブーム」と呼ぶべきかはさておき、生地から洋服に至るまで、益々入手困難となってきているのは事実です。
ただ、どこまで行っても「洋服」とは、ヨーロッパが貴族社会だった頃から、幾度もの戦争すら背景に、脈々と受け継がれてきたもの。それは変わらず、どんな洋服ですら、複雑に歴史と想いが絡み合いながら、現代へと繋がっています。

古いものはすべて良い、とはあまりに暴論ですが、時代の空気を宿したまま現代に息づく「当時の生地」には、言葉では尽くし難い、圧倒的な存在感を、確かに感じずにはいられません。
それをいまに合わせて再構築する KLASICA 独自のシェイプが、現代を生きる人の日常着として、じつに快適な着心地を生み、ヴィンテージとも、現代の洋服とも形容し難い、独自の輝きを放つ一着がこの度、完成いたしました。

通年着用可能なアイテムではありますが、特に軽装になるこれからの時期には、早速その魅力をご体感いただけること間違いありません!ぜひ、まずは手に取って、触れてみてください。

イベントにてお会いできることを、そして “Chrom Weight Shirts” を皆様に披露できるその瞬間を、今からとても楽しみにしております!

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KLASICA POP-UP STORE [3DAYS] @ SLOW&STEADY in TOKUSHIMA
&SPECIAL LIMITED ITEM RELEASE|2021/06/11.12.13|12:00〜20:00

イベント詳細はこちら

岡崎 昌弘
この記事を書いたひと
岡崎 昌弘OKAZAKI MASAHIRO | sas_okazaki
1981年生まれ SLOW&STEADY 代表。18歳の時より地元の古着屋へ勤務。その後同じく県内のセレクトショップ勤務を経て2013年「SLOW&STEADY」をオープンさせる。
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