S&S / BLOG Aug 12, 2021
Text:SHUSAKU SAITO
さて、洋服好きの根性が垣間見れる真夏の時期が到来してきましたね。笑 薄手の羽織物、ベストなどあの手この手を駆使して洋服選びを楽しんでいる時期かと思われます。そんな、この時期には快適ながらも圧倒的な風合いを兼ね備えるPORTER CLASSICの新素材"BRESSON LINEN"のご紹介です。
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世間一般的にPORTER CLASSICといえば、コーデュロイや剣道、モールスキンなど重厚感のある真冬の洋服の印象が強いイメージをお持ちの方も多いと思うのですが、個人的にはロールアップシャツやウェザーシリーズなど、夏を快適にカッコよく過ごさせてくれる春夏のラインナップに特に注目しています。今回はその中から、2021SSから新登場した”BRESSON LINEN”をご紹介します。

“BRESSON LINEN”とは

この洋服のテーマでもあるフランス人写真家アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908〜2004)は20世紀を代表するモノクロームの写真家であると評されています。実は、両親は織物製造の仕事をしていたらしく”BRESSON LINEN”という名前からこの生地はブレッソン家勢揃いの作品のように感じます。

一見するとVINTAGEのシャンブレーシャツやコートを彷彿とさせる、通称”ゴマシオ”と呼ばれる奥行きのある風合いに加えて、リネン100%の細糸を高密度で織りこむ事で、ふっくらと仕上げた生地はPORTRCLASSICらしい快適かつ1枚で様になる抜群の生地です。

BRESSON” LINEN LONG SMOCK SHIRT

風と共に揺れるふっくらとした質感と哀愁ただよう風合いは抜群で、着丈が多少長めのシャツなのでPANTSをロールアップするとシルエットのバランスがとれます。また、女性の方はシャツワンピースのような感覚で着用してみてはいかがでしょうか。ペアルックで街を歩こうもんなら街灯の片隅からブレッソン氏に代わり、僕がライカを片手にシャッターを押してみたいものです。

“BRESSON” LINEN GENTLEMEN’S PANTS

「最近細いPANTSがなんか落ち着く」と最近当店オーナーが吐露しました。他店に比べて異常な割合で太いPANTSを並べてこの人は何を言っているんだろうと思いつつ、「確かに、最近よく履いていますね。」と言った僕なのですがよくよく考えるとそれって物凄くリアルだなと思ったわけです。別に太いPANTSに飽きたわけでも無く、なんか履きたくなる細いPANTS。そう言った洋服の共通点は以外にもシンプルな洋服が多いような気が・・・・・。”BRESSON” LINEN GENTLEMEN’S PANTSもその1つではないでしょうか。

スラックスのようなスッキリしたシルエットは、ロングコートなどと合わせるとより名前通りの紳士的な大人の男性の装いを感じさせます。フォーマルな見た目なシルエットに対して実は軽くて通気性抜群なPANTSは真夏でもスーツスタイルなどを好む大人の男性には特にお勧めです。

僕らはいつだって洋服が教科書

洋服屋のSTAFFとしては考えものなのですが、私はヨーロッパの映画をそこまでみる機会も少なければ、ヨーロッパVINTAGEに物凄く詳しいわけではありません。その代わりに目の前の洋服と常に真摯に向き合い続けていこうと決めています。どう言った歴史がありどう言った経緯で作られた洋服なのか?デザイナーは今の時期になぜこの生地を用いたのか?もちろん、どれだけ自分に問いかけても明確の答えが出る事の方が少なく、最終的には自分なりの答えを見つける事しかできません。

現代のデザイナーが生み出す僕らの心を胸躍らせる続ける洋服は着ているだけでは勿体無く感じる程の代物です。ここから何を受け取るのかが各々の個性であり、洋服の着方として反映されるものだと思っています。たとえそれが究極の自己完結の世界だとしても、その葛藤が多少なりとも次の世代に繋がり継承されていくと僕は信じています。

まとめ

今回は、PORTER CLASSICの新素材”BRESSON LINEN”を紹介させていただきました。まだまだ、暑い夏は続きますので快適で哀愁漂う洋服たちを1度体感してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたひと
斉藤 修作SHUSAKU SAITO | sas_saito
1996年生まれ。2021年6月よりSLOW&STEADYスタッフとして勤務。洋服全般にまつわる歴史をあれこれ探究するのが趣味。
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