S&S / BLOG Mar 8, 2020
Text:YOSHIURA KOTA
Photo:Kenta Kannae
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2007年から続くポータークラシックの歴史の中で、「メイド・イン・ジャパン」「世界のどこに行っても恥じないスタンダード」「孫の代まで愛されるもの」そういったブランドの核とも言えるキーワードを特に色濃く反映しているのがこのシリーズなのではないかと思います。

「刺し子」

もともとワークウェアに用いられた工芸の一つで、もともとある生地の上に太めの糸を用いて刺繍をすることで生地の強度を上げるとこが目的とされています。ミリタリーウェアにある「リップストップ」(rip stop/裂けるのを止める)と同じような意図ですね。

刺し子の場合は、この工程が各家庭で行う手作業だったこともあって、各家庭で模様のある刺繍へと変わっていったり、パッチワークをほどこすという具合に独自の進化を遂げます。

そうして実際に親から子へ、子から孫へ、受け継がれた生地に感動を覚え、この文化を絶やしてはいけないと、研究を重ね、新世代の刺し子生地として生み出したのがポータークラシック。

改めてブランドが誇るこの生地を見直してみたいと思います。

SASHIKO LINEN PREMIUM CLASSIC VEST

軽装になってくるこれからの時期に活躍するベスト。

写真のようにシャツに重ねるのはもちろん、Tシャツの上から羽織るだけでというのもオススメの着方です。

個人的に、行く場所や、ライフスタイル、またどの程度暑がりかにもよりますが、あまり夏場に半袖Tシャツ+短パンというのはオススメすることは少ないです。

理由は二つあって、

①どうしても見た目が幼くなりがちなこと

②重ね着ができないので、お洒落をしようと思うとTシャツなどを何枚も買うことになって結局コスパが悪い

ですので一日中羽織っていなくとも、出かける際にTシャツに+してシャツやベストをとりあえず持っておくというのは大事かなと思います。

この刺し子生地はコットンリネン素材で、汗もガンガン吸ってくれるし、洗濯もできるので、夏場のはおりとしてもってこいのベストです。こういったアイテムを持っていてもらうと、今から着られて、夏場にも洋服を買い足さずにコーディネートを組みやすいと思います。

サイズを調整するのは金具など無いコードタイプ。細かい点ですが、僕のように小柄な体型だと、バックルタイプの物はジャストサイズまで締めると見た目がアンバランスになってしまうのですが、このタイプですとその心配がありません。

SASHIKO LINEN PREMIUM CLASSIC PANTS

パンツのシルエットは股上を深くとったバルーンシルエット。少しハイウエストで履いていただくと、画像のような9分丈のレングスになるよう設定されています。

名前の通りクラシックな仕様のパンツですが、刺し子生地の快適さから真夏でも履けるほどストレスと無縁のパンツです。

こちらも夏場はもっぱら短パンで過ごすという人にも試してもらいたい一本です。

デザイナーの吉田氏が世界中を飛び回る生活を長年続けていることもあってか、旅行中や機内でストレスがかかってしまう洋服はポータークラシックの洋服にはあまりありません。

また上記のようにヴィンテージを日本人が履きやすいように再構築した独特のシルエットに病みつきなってしまう人も続出しています。

短靴やブーツなどを合わせてもらうのも良いですが、夏場はローファーやスリッポンを合わせてもらうとグッと涼しげな見た目になります。

セレクトする意味

誤解を恐れず言うなら、刺し子が日本の文化だからって、ことさらありがたがることは僕にはできません。

弱冠25歳の僕はそもそも人生において、生まれたときから着る物は「洋」服だし、ポータークラシックに出会うまでは刺し子に触れる機会なんてありませんでした。

ですがやはり生地を観たとき、触れたときに、この刺し子生地に「感動」のようなものを感じたのは確かです。何の前知識も無い僕のような人間にも響くからこそ、普遍的な魅力があるとも言えるかもしれません。

その生地を、日本のみならず世界中のヴィンテージウェアやアンティークに精通したポータークラシックが作るからこそ、当店に並んでる洋服達とも一緒に着やすいのではないかと思ってます。

和も洋も関係なく、自分達が良いと思う物を、自分達のフィルターを通して観てもらう。

改めてセレクトショップというものの面白さを考えた春の日でした。

吉浦
この記事を書いたひと
吉浦 康太YOSHIURA KOTA | sas_yoshiura
1995年生まれ。2017年春より「SLOW&STEADY」で勤務をスタート。靴磨きが大好き。
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