5月も半ば、本格的に夏を感じ始める季節となりました。
暑い時期はどうしても洋服が単調になりがちですが、今回は最近スタッフの間でも大好評、まさにこれからの季節にもってこいな PORTER CLASSIC より PALAKA PULLOVER VEST をご紹介。
PORTER CLASSIC / PALAKA PULLOVER VEST
毎シーズン生地や細かいディテールを変えながらリリースされているこのプルオーバーベスト。
身幅に余裕を持たせた、そのざっくりとしたシルエットが特徴的。
シャツの上から、またはスウェットやTシャツの上からかぶるだけで、コーディネートに花を添えてくれるマストアイテムです。
そもそもパラカとは?
インディゴ染めで縦横4本の格子柄のハワイで生まれた生地、パラカ。
パラカとは、もともと1900年頃にハワイに来たイギリス兵が着ていた長袖の上着が由来。
「フロック」と呼ばれたそのゆったりとした上着の生地が、ハワイでも取引されるようになり、当時日本からハワイに渡っていた人達の作業着として反映していったものです。
デニムのような強度と通気性を兼ね備え、通年着用可能なこのパラカ。
時代背景としては、化学繊維の登場とともに衰退の道を辿るわけですが、
PORTER CLASSIC しかり、このパラカという生地の素晴らしさを、改めて現代の世に広めようする人達のおかげで、こうして当たり前のように手にすることができているのもまた有難いお話。
余談ですが、1900年に沖縄からハワイに移住した ゼンパン・アラカワ という人がいます。
そのアラカワ氏が生み出した、まさにパラカの元祖とも言える ARAKAWAS のパラカシャツは、コレクターズアイテムとして近年更に注目されています。
パラカ参考サイト:http://www.palaka.jp/palaka
最後に
軍物から作業着に、という歴史を経て今に至るパラカですが、調べてみると日本の浴衣や着物の絣(かすり)に似ていたことから、故郷を懐かしむ日系移民の方達に作業着として愛され広まったそうで、そういった点からも、日本人の持つ感性と非常にゆかりの深い生地だということがわかります。
また、 HAWAIAN DENIM と銘打たれたこのタグからも、 PORTER CLASSIC らしく、生まれた歴史とその背景、また作り手への敬意を感じ取ることができます。
着用とともに体に馴染み、経年変化するという天然素材の最大の魅力と汎用性を兼ね備えたこの PORTER CLASSIC PALAKA PULLOVER VEST 。
故郷を想う日本人の心まで想起させる素晴らしいアイテム、この機会に是非お試しください。