2017年の初売りと共に開催しました【FRENCH VINTAGE FAIR】、おかげさまで入荷したアイテムすべて完売となりました。
本年より継続的に展開していく ヴィンテージアイテム の第一弾として フレンチワーク を厳選し入荷したのですが、お客様からも大好評いただき嬉しい限りです。
期間中はいつも以上に「こっちかな…」「どっちにしよう…」といった声が行き交い、いい笑顔をたくさん見ることができました。
今回は モールスキンジャケット を軸としたフェアだったということで、改めて モールスキンジャケット について触れてみたいと思います。
作業着としてフランス国内で着られていた モールスキンジャケット
今回の入荷分の多くは1950年代に作られ、作業着としてフランス国内で着られていた モールスキンジャケット 。
なかでも炭坑夫に愛用されていたのは有名な話で当時の資料にも登場しており、この モールスキンジャケット がどれほど多くの人に浸透していたのかが伺えます。
アメリカではデニムがワークウェアとして愛用されていたように、フランスではモールスキンが主流、耐久性も言わずもがな強い生地になっています。
そして時が経ち作業着としての役目を一旦終え、ファッションアイテムとして蘇ったわけですが、現代のファッションにも難なく溶け込むサイズ感やシルエット。
但し一点一点色合いもサイズ感も様々なので、自分に合ったものに出会えた時には、探す苦労も何処へやら、感動もひとしおです。
ディテールについて
カバーオールのような感覚で着れるこちらのジャケットは真夏を除く3シーズンに対応。
ちょうど冬本番の今の季節にはインナーにニットを、そしてアウターにコートと着回しも抜群、春先ならシャツやTシャツの上に着れば問題なしです。
今回の紹介で使用したこのジャケットは比較的色味の残ったものになりますが、当然色落ちも経年変化も一点一点様々。
一般的には色味が薄くなるにつれ希少価値は上がりますが、当店ではサイズ感やお客様にピッタリのものを選んでいただきたい、という思いであえて価値には捉われず価格設定を一律とさせていただきました。
他のジャケットに比べて襟の位置が低いのも特徴で、シャツをインナーとしてコーディネートしてみても◎。
写真のようにインナーの襟が少し顔をのぞかせるのが個人的に大好きです。
最後に
当店への入荷分はコンディションの良いものを多く仕入れておりますので、生地が過度に擦り減っていない状態で肉がしっかりと残っています。
ヴィンテージとなれば洋服へのダメージが気になるところですが、その中でも比較的ダメージの少ないグッドコンディションでまず着ていただくことで、長い付き合いをしていっていただければと思います。
今回のような ヴィンテージアイテム は引き続き展開していく予定で今後も定期的な入荷がございます。
今では数少なくなってしまった自国生産も魅力のひとつ、何より50年以上前のものがこうして海を渡り異国の地で活躍する姿は、おとぎ話ではなくリアルな歴史を体感いただけると思います。