S&S / BLOG Sep 6, 2020
Text:OKAZAKI MASAHIRO
こんな不安定な時こそ納得できる買い物したいですよね。改めてFRANK LEDERの魅力や使用しているウール素材について書いてみました。
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まだまだ暑い日が続いていますがさらに皆様を熱くするフランクリーダー2020AW商材が届きました!!今回のテーマも前回に引き続き「孤独な男」がテーマとなっております。

今回は1912年に亡くなった実在する孤独なアーティストに焦点を当てています。今回のルックブックの撮影場所は彼が実際に一人で過ごした場所で行ったそうです。孤独な男が生涯をかけて作った彫刻や、部屋、家具などが今回のデザインソース。フランクらしい濃厚でニッチなテーマです。

今年はフランクリーダーの代表的な素材 “ローデンウール” シリーズをメインでオーダーしました。ケープやパンツ、シャツ、ベストなどバリエーション豊富に揃っています。

皆さんの中には、そもそも「ローデンウールって何?」って方も多いと思いますので、今回はこのローデンウールについて書いてみようと思います。

【LODEN WOOLとは??】

世界的に普及したのは1950年以降ですが、生地の歴史は非常に古く、16世紀にその発祥の地であるオーストリアのチロル地方、ローデレス村にちなんで名づけられたとされています。

ヨーロッパアルプスの厳しい寒さの中で織られた圧縮ウール素材は、毛玉になりにくい上、防水性や透湿性優れ、シミや汚れに強く独自の “ぬめり” と素晴らしい肌触りが特徴的。

さらに環境に優しい。まさに歴史と伝統ある最高級素材です。そんな “重み” のある素材だからこそ、フランクリーダーの洋服に使われているアンティークボタンなどとの相性も抜群です。

【岡崎おすすめの一着】

このローデンシリーズ、店頭ではシャツやベストが先行して売れている印象ですが、個人的にはローデンウールとスウェット素材の組み合わせのデザインが特徴的なこのジャケットは特におすすめ。ローデンウールの高級感を感じつつ非常に着やすい。まさに普段使いのジャケットにはもってこいです。

【フランクリーダーの楽しみ方 1】

過去の作品を再構築したアーカイブコレクションや、過去使用したビンテージ生地をパッチワークしたビンテージファブリックエディション、定番モデルなど、商品の特性によって使用されるタグも様々です。

毎回かなり店主の好みが濃く反映しているラインナップではありますが、それでも店頭に立っていると、みんながどれを選ぶのか僕自身、非常に楽しみにしています。

豊富なラインナップの中で、着方や組み合わせによって印象がガラッと変わるのもFRANK LEDERの魅力のひとつ。一点一点の商品を手を抜くことなく作り込み、お客さんの手に渡ってからは自由に着てくださいと言わんばかりのスタイルはこのブランド独特ではないかと思うんです。

【フランクリーダーの楽しみ方 2】

FRANK LEDERの洋服を着ているとブランドの世界に入り込んでいるような感覚になる時があります。それは洋服ひとつひとつに織り込まれたフランクリーダーのモノ作りに対する信念や物語を肌で感じるからではないでしょうか。

ドイツを連想させる生地やデザイン、さらにフランク自身が集めているアンティークボタンの数々…生地を楽しみ、パーツを楽しみ、着て楽しむ…

それこそFRANK LEDERの洋服の最大の魅力であり、当店が開店当初から愛してやまない理由です。買ったすぐよりしばらく経ってからの方が着用頻度が上がる。そんなことがよく起こるのもこのブランドの奥深さを物語っているような気がします。

「洋服って楽しいな」そんな感覚を呼ぶ戻してくれる。僕にとってFRANK LEDERとはそんな洋服です。決して万人受けするものじゃないけど、興味のあるかたは袖を通してください。きっと違った世界が待っているはずです。

この記事を書いたひと
岡崎 昌弘OKAZAKI MASAHIRO | at_slowandsteady
1981年生まれ SLOW&STEADY 代表。18歳の時より地元の古着屋へ勤務。その後同じく県内のセレクトショップ勤務を経て2013年「SLOW&STEADY」をオープンさせる。ブログとは別で文章形SNS『NOTE』にて洋服にまつわる記事を毎日更新しています。 『NOTE』 https://note.com/slwanstdy
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